狛犬渉猟File＠押部八幡神社

○File＃598 押部八幡神社
○所在地…東京都足立区鹿浜7−19−3
○社格など…不明
○訪問日…令和2年3月21日
○歴史・由緒など…創建年代は不詳。鹿浜村小名押部の鎮守社として祀られていたと云う。



○社殿前階段上の1対（通算900号）

階段脇の斜面を利用した獅子山型の1対。

ただし、今現在鎮座しているこのペアは、後年の「後乗せ」だと思う。
台座の獅子山と見比べると、石材の質が明らかに浮いているし、形状的にも、獅子山に乗るペアとして相応しくないように見える。

紀年銘が見当たらないので生年は不明だが、吽形獅子山前面にある世話人銘の冒頭に、「押部村」とあることから、少なくとも戦前生まれの狛犬が、乗っていたはずだ。
一見、両像とも頭上には角（あるいは宝珠）が乗っているように見えるかもだが、実際には、これはタテガミの巻き毛の盛り上がりである。