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2020年04月10日15:50

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狛犬渉猟File@菊田神社

○File#594 菊田神社
○所在地…千葉県習志野市津田沼3−2−5
○社格など…不明
○訪問日…令和2年3月18日
○歴史・由緒など…弘仁年間(810〜823)の創建と伝わる。治承5(1181)年に藤原師経が下総国に流罪となった時、当地を永住の地と定め、社殿を改築して「久々田明神」と称するようになったと云う。宝暦年間(1751〜1763)に「菊田大明神」と改称。明治44年には、村内の大山祇神社・八坂神社・琴比羅神社を、大正元年には稲荷神社・水神社・雷神社を合祀している。
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○参道途中・社殿側の1対(通算892号)
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阿吽それぞれが、1匹ずつの子狛を崖下(台座下)に配した、獅子山型のオーソドックス・タイプ。
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なかなか迫力のある造形である。
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親狛は、見得を切って「決めポーズ」という感じだが、それを見上げる子狛は愛らしい表情だ♪
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生年は、「明治二十八年十二月二十日」(阿形台座裏面プレート内に紀年銘)。
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○参道途中・中間の1対(通算893号)
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岡崎現代型のオーソドックス・タイプ。
当社は特に、他の狛犬が皆出来がいいので、余計に見劣りを感じてしまった。。
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生年は、「昭和五十九年二月吉日」(両像台座正面に紀年銘)。


○参道途中・境外側の1対(通算894号)
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彫りの浅さ、姿勢の低さ、そしてガチムチ体型に素朴な風合い、、といった外見的特徴は、古式の狛犬であることを示す。
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が、尻尾の先端が流れる、いわゆる「尾流れ」は、江戸時代中期以降の作風だ。
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現地では、紀年銘が見当たらず、残念ながら生年は不明と思っていたのだが、帰宅後、同好の士のHPに、「天保九(1838)年」生まれであるとの情報を発見した。
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○御嶽大神碑前の1対(通算895号)
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細身でロン毛(タテガミも尻尾も)の1対。
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顔立ちには、狛犬ではなく、普通の犬のような趣きも感じた。
御嶽の神の碑を護るペアなので、三峯・御嶽系の神使である山犬がミックスされているのかも知れない。
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生年は、「昭和十二年五月」(吽形台座裏面に紀年銘)。


○境内社・琴平神社前の1対(通算896号)
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小さなペアだが、ルックス的特徴は、宝暦〜安永頃(江戸時代中期)の典型を示す。
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紀年銘が見当たらないので正確な生年は不明だが、かなりのキャリアを持つ大ベテランであることは疑いなかろう。
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阿形に角、吽形に宝珠は、珍しい(普通は逆)。
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また、台座がおもしろい形をしている(中央を丸くくり抜かれている)が、元から具わっていた台座だろうか?
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とまれ、心惹きつけられる魅力的なペアであった♪
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