狛犬渉猟File＠新田神社

○File＃581 新田神社
○所在地…東京都大田区矢口1−21−23
○社格など…旧府社
○訪問日…令和2年3月3日
○歴史・由緒など…畠山国清らの奸計により、新田義興が矢口の渡で憤死した正平13
（1358）年、義興公の祟りを鎮めるために、村老達が塚を築き、社祠を興し、新田大明神として奉斎したのが創始と云う。明治維新後、太平洋戦争終結までは府社に列格していた。



○社殿前の1対（通算872号）

胸前に鈴を付けていることから、「鈴昭和」とも呼ばれる護国型の1対。

各地の護国神社のほかに、当社のような、近代社格制度における社格が高い神社でもよく見かけるタイプだ。

紀年銘が見当たらず、生年は不明。ただ、昭和以降の生まれだと思われる。


○社殿南側植え込み柵内（通算数番外）

1対のペアではなく、1躯だけしか残ってないので、通算数は番外とするが、説明看板まで付せられた「うなる狛犬」と呼ばれる1躯。

柵で囲まれた植え込みの中にあり、近寄れないので、紀年銘などの詳細はわからないが、外見の特徴から、江戸末期〜明治期の生まれという気がする。

なかなかよい出来栄えなので、戦災でもう1躯が失われてしまったというのは非常に残念だ。