狛犬渉猟File＠高石神社

○File＃562 高石神社
○所在地…千葉県市川市高石神1−10
○社格など…不明
○訪問日…令和2年2月22日
○歴史・由緒など…創建年代は不詳ながら、南総・大多喜城主の正木内膳亮時総が奇石を祀り、「高石神」と称したことに始まると伝えられ、『中山法華経寺文書』の永享3（1431）年の条に記載があることから、戦国時代には既に創建されていたことが知れると云う。



○社殿前の1対（通算845号）

岡崎現代型のペアだが、どことなくカッコイイ。
全体の均整が取れているのと、黒目が塗ってない（あるいは、塗ってあったのが消えた？）のが、そう感じるポイントかと思った。

生年は、「昭和六十年二月一日」（両像台座裏面に紀年銘）。


○幣殿両脇の1対（通算846号）

社殿を取り囲むように築かれた瑞垣の内側、拝殿と本殿を繋ぐ幣殿の建物の両脇に、先代と思われる隠居狛犬が1対、安置されていた。

こちらに背を向け、建物の方を正面にして安置してあるので、表情がよく見えないのは残念だが、横から覗き見ると、かなり磨滅が進行して、表情もはっきりしない様子なので、その痛々しい姿を世人に見せないために、こうした安置のされ方をしているのかも知れない。きっと気位の高いペアなのだ。

台座の磨滅も激しく、瑞垣の外からは紀年銘などは確認できなかった。