mixiユーザー(id:18627182)

2020年01月29日13:19

57 view

狛犬渉猟File@吉備津神社

○File#546 吉備津神社
○所在地…広島県福山市新市町宮内400
○社格など…備後国一宮、旧国幣中社、神社本庁別表神社
○訪問日…令和元年12月27日
○歴史・由緒など…古代吉備国が三国に分離された後、大同元(806)年に、旧吉備国一宮であった吉備津神社(現・岡山市北区吉備津)より勧請されて創建されたと伝える。しかし、その約100年後に編纂された『延喜式神名帳』に記載がないことから、実際の創建はもっと後年になってからとする説もあるようだ。当社の名前が史料で確認できる最も古い例は、久安4(1148)年の『社家条々記録』であると云う。中世以降は備後国一宮として崇敬を集め、戦国時代には毛利輝元より、江戸時代にはこの地を治めた福島氏や水野氏より社領の寄進があったことが確認出来る。
フォト


○社殿前・奥側の1対(通算816号)
フォト
これまた「広島玉乗り」のお手本のような1対。
フォトフォト
ピーンと伸ばした後脚を後方から見た時の感じや、きちんと揃えて玉の上に置いた前脚の感じなどが、とてもイイ♪
フォトフォト
生年は、「慶應/二年/丙寅/季秋」(両像台座前面)と、今回の遠征で出会った「広島玉乗り型」の12対の中で唯一の江戸時代生まれ(といっても、2年後には明治になるわけだが)。


○社殿前・手前側の1対(通算817号)
フォトフォト
これも「ご当地モノ」といっていいかも知れない。隣県・岡山が産地の備前焼のペアである。
フォトフォト
現地では、紀年銘は確認できなかったのだが、同好の士のHPには、文政7(1824)年の生まれと紹介されている。
確かに、年季を感じるルックスだ。
フォトフォト
作者名は、両像の後脚の部分に刻まれており、「木村直左衛門/貞 □/木村杢 □ 緝熙/木村 □ 右衛門 □ 長」(吽形側)、「木村杢 □ 緝熙/木村宗右衛門 □ 長/木村長十郎友直」(阿形側)と読めた。
作者名からも、江戸時代のモノらしい感じは伝わってくる。


○境内社・桜山神社前の1対(通算818号)
フォト
こちらも「広島玉乗り」の典型的なスタイルだが、最大の特徴は、目である!
フォトフォト
両像とも、目には緑色の石が嵌入されている( ゚Д゚)
フォトフォト
生年は、「大正/三年/六月」(両像台座前面に紀年銘)。
フォトフォト
石工銘は、「尾道石工/角田丈平作」(阿形台座背面)とあった。
0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する