狛犬渉猟File＠柏神社

○File＃485 柏神社
○所在地…千葉県柏市柏3−2−2
○社格など…旧村社
○訪問日…令和元年9月7日
○歴史・由緒など…かつての八坂神社と羽黒神社を合祀した神社で、八坂神社は寛文元（1661）年頃、京都祇園の八坂神社より迎えられ、当地に鎮座したと云う。一方の羽黒神社は、万治3（1660）年頃に、山形出羽三山の羽黒神社より、当地近隣の柏羽黒台に迎えられたと伝わる。明治21年に、羽黒神社を当地境内へ遷宮。明治40年にこれを合祀して、昭和49年の社殿改築と同時に、現在の「柏神社」に名を改めている。



○社殿前の1対（通算735号）

社殿前に立つ樹木の陰に、隠れるようにして鎮座するペア。

阿吽ともしっかり突出させた牙と、子狛の可愛さが、取り分け目に付いた特徴だ。

生年は、「大正八年／七月吉日」（阿形台座背面に紀年銘）。
石工は、「濱島勘五郎」（同上）とあった。


○鳥居脇の1対（通算）

岡崎現代型をデフォルメしたようなペア。
特に、体を引き伸ばしたような子狛の造形はなかなか面白い。
生年は、「平成四年一月吉日建立」（吽形台座背面に紀年銘）。
また、同面には「施工／木口石材工業」の銘もあった。