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2019年01月20日22:04

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狛犬渉猟File@八重垣神社

○File#344 八重垣神社
○所在地…島根県松江市佐草町227
○社格など…旧県社、延喜式内社(小)、神社本庁別表神社
○訪問日…平成30年12月30日
○歴史・由緒など…社伝によれば、素盞嗚尊が八岐大蛇を退治した後、「八雲立つ出雲八重垣妻込みに八重垣造る其の八重垣を」と詠んで妻に娶った櫛稲田姫との住居を構えたと云う須賀(現在の雲南市大東町須賀)の地に創建され(須我神社)、後に、青幡佐久佐日古命が祀られる佐久佐神社の境内に遷座したと伝える。佐久佐神社の名は、延喜式神名帳に記載されているが、式内・佐久佐神社は当社の他、松江市大草町の六所神社も論社とされているようだ。明治5(1872)年に佐久佐神社が八重垣神社を合祀して郷社に列格。明治9(1876)年には県社に昇格した。その後、明治11(1878)年に八重垣神社に改称している。素盞嗚尊と櫛稲田姫の故事から縁結びの神社として信仰される。
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○神門脇の1対(通算534号)
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出雲地方で産出される「来待石(きまちいし)」を用いて加工された狛犬は、江戸時代の北前航路の開発によって日本海沿岸を中心に広く分布し、狛犬愛好家たちのあいだでは「出雲型」と呼ばれて知られるが、この来待石、加工しやすい=脆いという特性がある。。
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その来待石のまさに産地・出雲地方に鎮座する代表的神社である当社の神門脇を護るのも、当然のように「出雲型(来待石製)」のペア。
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だが、やはり磨滅・風化が激しく(特に、社殿向かって右の像)、表情や細部はもはや判然としないばかりか、現在進行形で欠落があるようで、狛犬の足元には石の破片が。。(;´Д`)
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紀年銘がないので、正確な生年は不明だが、神社のパンフやHPでも、「製作年は不明だが、この地方に多い《出雲構え型》の容姿とは異なる、最古級の造形」と紹介され、プッシュされている。
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確かに、他ではお目にかかれない独特の造形。興味深いペアであった。


○境内社・天照大神祠脇の1対(通算535号)
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小さな祠の脇を護る小さなペア。
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こちらもやはり来待石で造ってあるようで、磨滅・風化が激しい。。
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台座もなく、紀年銘もないので、生年は不明だが、小さくて、風化により丸みを帯びていることもあって、愛らしいルックスになっている。


なお、神門の内部にも、ガラス窓越しに木造狛犬が居るのが確認できたが、こちらは「境内狛犬」ではないので(神殿狛犬に属するものとして)、狛犬渉猟Fileとしてはカウントしないこととする。
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