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2020年05月25日15:57

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中高生の合唱仲間たちへ

■全日本合唱コン全国大会が中止 地方大会は各連盟が判断
(朝日新聞デジタル - 05月25日 11:11)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6094383

合唱界の甲子園でもある全日本合唱コンクール。
ここへ出るまでに県大会、地方大会を勝ち抜かないと出られないんです。

特にパフォーマンス部分はみんなで練習しないと難しい。
手拍子一つにしても、1拍分の長さをみんなが理解しないとできないし、残響分を考えながら、反響板との距離や自分の立ち位置なんかを計算しながら、揃えていく。

それを体に覚えこませるのは日々の練習に他なりません。

合唱の練習はただ歌うだけではありません。

課題曲が決まればまず譜読みをします。歌詞の意味を理解しながら音に乗せていきます。
国語力なければ、合唱はできません。

歌を歌うためには腹式呼吸がマスターできていなくてはなりません。
定期演奏会などでは、3時間くらい立ちっぱなしで歌います。

下半身を鍛えるために走り込みをします。
広音域を出すためには腹筋力と背筋力を使います。
これが緩むと、高齢者になるとよく出てくる、自分の意思に反するビブラートです。

ビブラートというのは、自分でコントロールして音を遠くまで届けたり、情熱的に歌う手法として使う技法であって、知らない間に声が震えて揺れているのは、ビブラートではありません。

合唱は混声だったり同声だったりしますが、三部以上にパートが分かれて歌います。
自分のパートだけ歌えればいいのではありません。
全パートを覚えなくては合唱にはなりません。

そして、全パートを歌えなくてはいけないのです。ソプラノだからアルトは歌えない、とかないのです。
どのパートでも歌えて、曲目によって自分がどのパートでより適している音色であるかが重要なのです。

音楽は和音の響きによって広がります。
それぞれが違う音で歌っていますが、合わさった時に作られるハーモニーは、その時にしかできないのです。

一発勝負のコンクール。このために1年間かけて、体作りをし音楽を作っていくのです。

合唱というのは音楽を通して、言葉を伝える文化なんです。

音楽にスポーツがどんどん中止になり、次がない3年生たちにとっては、本当に苦しい思いをしていることと思います。

でも、今まで頑張ってきたこと絶対に無駄にはなりません。

聴き合って歌ってきた、その耳
協力してきた そのリズム感

見る・聴く・話す・感じる。すべての感覚を研ぎ澄ませて練習して身についた、この感覚は大人になっても役に立ちます。
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