２０２０４０２．

４月２日

人格を築く

　他の人に過剰な親切や保護や愛情を求めると、その人に支配されてしまうか、保護者にすら嫌われてしまう･･････。

12のステップと12の伝統　60ページ

　第４ステップで、人から認められたいという自分の欲求に目を向けたが、私はそれが性格上の欠点に位置づけられるものとは思わなかった。むしろ資産なのだと思いたかった（人を喜ばせたいという気持ちなのだから）。けれども、このような欲求が歪んだものと分かるのにそれほど時間はかからなかった。今も依然として、人から認められるとうれしくなるが、だからといって、昔のように代償を払ってまでそれを得ようという気持ちはない。他の人たちに良く思って貰うために、無理矢理自分を変えるつもりもない。人から認められたなら、それはそれでよい。でも認められなくても、私は生き続ける。他の人たちはきっとこういう話が聞きたいだろうという思い込みで話をするのではなく、自分で真実だと感じ取ったことを話す責任が私にはある。

　同様に、誤ったプライドのために、かつては自分の評判ばかりをいつも過剰に気にしていた。ＡＡのプログラムの中でたくさんの教えを受けている私の目標は、自分の性格の向上を図ることだ。

--------------------------------------------------------

「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

--------------------------------------------------------


４月２日

　ＡＡに参加するようになってから、私は家族や友人から愛される自分になるように努めている。両親に顔を見せているだろうか？　以前よりも私の妻（又は夫）に対して、感謝を表しているだろうか？　私と共に歩んでくれる家族に対して、感謝の気持ちを持っているだろうか？　子供たちと和解し始めているだろうか？　ＡＡで知り合った友人が本当の友人だと感じているだろうか？　ＡＡの友人は必要なときにはいつでも援助してくれる。また私も必要とされるときは、その準備があると心から思っているだろうか？

　今の私は他の人のことを心から思える人になっているか？

黙想

　私が何をするかということではなく、私が何であるかということが奇跡を実現する力となる。私は神の助けを得て良いことのための力となることができる。神は私を助け祝福し、私と共に働いてくださる。私は神と共に働く者になれるのだ。神の恵みによって変えられた私は、自分のスピリット（霊）により良い清らかな着物を着せたようなものだ。時間が経つと、私はまたこの着物も脱ぎ捨てて、更に良いものをまとうようになる。このように私の人柄は徐々に良いものへと変わっていくのだ。

祈り

　チャレンジを受け止めることができますように。一つのチャレンジを受け止めるたびに私がより良い人に造り替えられていきますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　「人格を築く」という言葉を見たときには、それは「人格を磨く」ということの間違いではないかと思ったものです。けれど、のちになって磨くほどの人格も自分には残っていなかったのだ、と分かるようになってからは人格と言えるほどのものを築けるようになりたい、という願望に変わったのです。飲んでいた最中になっていったのでしょうが、私の人格は穴だらけのものになっていたのです。棚卸しを書いているときに、ある程度それには気づいていましたが、実際には問題だらけの人格でしかなかった、ということに気づかせるためにこのステップはあるのでしょう。

ただ最初の棚卸しでは、それほど多くの問題が出てきたわけではありません。「特に問題になる欠点だけを見るように」と書かれてあるように、きちんとやるようにしてもどうしても穴が出てきます。あとになって、その穴をもう少し埋めていくのでしょう。私は最初おそれというものが分かっていませんでした。恐怖のことだと思い違いをしていたのです。あるメンバーに「人に知られたくない、と思うことはすべて恐れだよ」と言われて初めておそれというものは不安や心配に言い換えた方が分かりやすいと気づいたのです。

他人から「〜じゃないのか」「〜かもしれない」と思われないように気をつける、というのはおそれです。それなら、たくさん出てきました。将来に対する不安、身近な人が「〜なってしまったら」という心配、それらにきちんとした根拠があるのならともかく、そうでないことで心配や不安を抱いていたら、それらはみんなおそれです。「人によく思われたい」と思うことも、自分に負担なく自然にそのように行動できているならいいのですが、「よく思われたい」という思いから自分の行動が変わってしまうようなことがあるなら、それはおそれから出てくるものです。あとになって、自分にはまだたくさんの欠点が残っていること、そしてそれは自分が生きてきた過去からずっと続いてあったものであること、今もそれに影響され続けていること、などに気づいていったのです。



／＼○／＼○／＼○／＼○／＼○／＼○／＼○／＼

山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）