１．１３．

１月１３日

それは一夜にして起こるものではない

　私たちのアルコホリズムは治ったのではない。霊的な状態をきちんと維持するという条件で、毎日執行を猶予されているだけなのである。

アルコホーリクス・アノニマス　122-123ページ

　アルコホーリクの空想で一番共通しているのは「飲みさえしなければ、すべてがうまくいくのに」というものだろう。私もかすみがかかった状態が取れ、頭がすっきりしてきたら、自分の人生がどれほど滅茶苦茶になっていたかが見えてきた。私には家族があり、仕事があり、そしてお金の問題も法律上の問題もあった。宗教については依然として古い考えに取りつかれていた。目を向けたくない性格上の問題もたくさんあった。目を向けたなら、自分がどれほど絶望的かが分かってしまい、そうしたらもう一度逃げ出したくなるだろう。ビッグブックは私のあらゆる問題の解決に向けた導きとなった。だからといって一夜にしてそうなったわけではない。ましてや、自動的にそうなったのでもなく、ただ座ったままでそうなったのでもない。どんな問題であれ私がそれに向き合おうとするなら、光り輝く神の慈悲と恵みが必ず表されることをいつも心にとめておく必要がある。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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１月１３日

　飲んでいた頃の私たちは、身体的にも精神的にも、不健康な生き方だった。アルコールを流し込むことによって体を罰していたのだ。必要なものを適切に食べたことはなく、間違った食生活をしていた。十分な睡眠をとることもなく、適切な休養を取ることもなかった。自分の健康を自分で破壊し続けていたのだ。アルコールのとらわれ人となっていた私たちは、アルコールなしの生活など、想像もできなかった。自分自身や他の人についてまったくおかしな考えを持ち続けていた。精神的にも自分を破壊し続けていたのだ。

　ＡＡに参加するようになってから、私は身体的にも精神的にも健康になってきているか？

黙想

　私の人生は、るつぼの中の金のように精錬されているのだ。金は精錬されるまでるつぼの中に置かれる。私は決して落胆したり、絶望したりはしない。今の私には、共に耐え抜いていく仲間がいる。私が脱落すれば、そのことは仲間に痛みと落胆を与えるだろう。私はより良い生活を求め続けよう。

祈り

　るつぼの中の金のように、私が訓練を受けている間、私はあなたの力を呼び求めます。あなたの助けを通して、その力を知ることができますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　ＡＡはアルコホリズムに対して効果のある一つの解決方法ですが、特効薬ではありません。私にとっては、いわば漢方薬のようなものでしょうか。ミーティングに通っていると、不思議と飲まないで済むと感じる人が多いのも確かです。でも、漢方薬が体質を変えてその病気にかからないですむ体を作ろうとするように、ＡＡは私たちの霊的な本質を変えて飲む必要のない状態に持って行こうとするのです。

ＡＡは霊的な状態を変えようとしていくだけで、飲んだら以前と同じ状態になることには変わりはありません。飲酒以前の状態を飲酒が必要な方向から変えていこうとするだけです。その意味で、収監から解放されたけれど、まだ刑に服している途中の有罪の人と似たようなところがあるのです。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）