1月11日
100パーセントのステップ
12のステップの中で、アルコールに対する無力を100パーセント認めたステップ1だけが、私たちが無条件で完璧に実行できるものである。
12のステップと12の伝統 91ページ
AAでソブラエティを得るはるか以前に既に、私も酒で身を滅ぼすに違いないということは気付いていたのだが、それが頭で分かっても、飲むのを止められなかった。だから、ステップ1に出会ったとき、私には飲むのを止めようとするパワーがないのを認めるのは簡単だった。しかし、私の場合、今、生きることがどうにもならない状態だろうか。そんなことは絶対になかった。そしてAAに来て5ヶ月後にまた飲んだ。だがその理由が見えなかった。
やがて、受けた痛みに胸をずきずきさせながらもAAに戻り、そこでステップ1とは100パーセント認めなければならない唯一のステップであることを学んだ。そして100パーセント認める唯一の方法とは、ステップ1を100パーセント認めることだった。それは、24時間を数多く重ねたはるか以前のことだったが、それ以来、ステップ1をやり直す必要はなくなっている。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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1月11日
飲んでいた頃の私たちのほとんどは、他の人への援助などということは考えたこともなかった。人に酒をおごるのは好きだったが、それは自分のエゴを満足させるためのものだった。他人への関わりは、いつも自分のためだった。助けを必要としている誰かのために、出向いて援助するなどということは、まったくなかったと言っても過言ではないだろう。飲んでいた頃の私たちにとって、他の人のために何かをするなどということは、おめでたい奴のするゲームのように思われた。しかしAAに参加するようになって、私たちは人の役に立つことをし始めているのだ。そして他人を助けることが自分に喜びをもたらし、しかもソブラエティを保ち続けることに役立っているということも知ったのだ。
他人の役に立つことは、喜びをもたらすことに気づき始めているか?
黙想
神の意志のみを行っていく力を与えて下さい。あなたの無限の力に頼らせて下さい。私はあなたの意志を探し求めます。あなたの存在を感じ取ることができるように努力します。なぜなら、あなたは世の光であり神だからです。私は与えられた今日一日を、あなたの力と導きに支えられ、歩んでゆく者となります。
祈り
その日その日、あなたの導きを探し求める者となりますように。あなたの中に住まう者として下さい。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ ステップ1をまるごと100%認めることができるでしょうか?私には、「アルコールに対して無力である」ことは100%認められますが、思い通りに生きていけなくなっていたかはほとんどそうだった、としか認められません。そうして、相変わらず、現実の生活の中で無力の部分を認めなければならない場面だなあ、と改めて思い知っているのです。やはりどうしても、自分のやり方で通用するのだ、と思いたがってしまう部分は残っているのです。
そういう意味では、ステップ1は厳しいステップです。誰しも、100%の絶望を甘んじて受ける、という人はいないでしょうから。どんな人にも、「今はこうだけど、ちょっと待っていろよ。今に俺だって!」と思いたがる部分はあるでしょう。少しうまくいっていると、この完全なる無力を忘れて行動してしまっている場面というのは出てくるでしょう。私にとって、ステップ1はいつも鼻をへし折られるところです。飲んでいなくても、あんたは無力なんだよ、と思い知らされるところなのです。
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山口、AA宇部グループ Mike(マイク)
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