１０・２９.

１０月２９日

われわれの生存

　アルコホリズムからの回復は私たちにとっては生命そのものであり、私たちが生き残る方策を全力を尽くして守ることは、絶対に必要なことなのだ。

12のステップと12の伝統　242ページ

　ミーティングでＡＡメンバーが話す正直さには、私の心を開いてくれる威力がある。なにものも、この正直さによってもたらされるエネルギーの流れを阻むことはできない。もし阻むものがあるとすれば、それは酩酊だけである。それでも、離れていった人がまた戻ろうと心に決めたときには、ドアーは必ず開かれている。ソブラエティという贈り物が届けられたなら、ＡＡメンバーはみんな、正直さというプログラムを受け入れるための挑戦に、今日一日ずつ、挑んでゆく。

　私のハイヤーパワーは、目的があって私をお作りになった。霊的な生き方の旅を続けようとする私の正直な努力が受け入れられるよう、私はハイヤーパワーに祈っている。その意志を知り、求めようとする力を、私はハイヤーパワーに求めている。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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１０月２９日

　子供たちとの私の関わりは大きく改善された。酔いつぶれた私を見て恥ずかしい思いをし、恐くて私から離れ、私を憎んでさえいた。この子供たちは、飲まない私を目にし、好きになり、安心と信頼で私の元に戻り、嫌な過去は少しずつ癒され始めている。過去において私が完全に失っていた関わりを持つチャンスを、子供たちが与えてくれたのだ。私は本当の意味で彼らの父であり、あるいは母なのだ。私はもはや「お袋（または親父）が結婚した相手。その理由は神様に聞いてくれ」と子供たちに言われるような者ではなくなった。私は今家族の一員なのだ。

　失っていた大切なものを私は見いだしたか？

黙想

　人生の成功を計る本当の物差しは、私たちの日々の生き方に現れる霊的成長の物差しである。人々は私たちの生き方に、神の意思が表されていることを見ることができるはずである。私たちの日々の生き方に示される神に従う姿勢が、本当の成功の物差しとなる。人々の生命に神の力が及ぶように、私たちはベストを尽くさなければならない。神の恵みに生きる者の例として、人々の心に映る私たちでありたい。

祈り

　人々が私を見るとき、私があなたの意志に生きる者として、その恵みを示すことができますように。あなたの恵みの素晴らしさを人々に知ってもらえるような生き方を与えて下さい。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　アルコホリズムからの回復、それはおそらく私たちにとって永遠の課題だと思います。それに必要とされていて、忘れられがちなのはハンドブックの5章に引用されている最後のところではないでしょうか。「神にはそれができ、求められればそうしてくださること｣の部分のことです。「それ」とはアルコホリズムからの回復のことであり、私たちが求めなければ神はそれを与えてくれないとのことはその通りなのではないでしょうか。そういう意味で、回復していきたいのならある意味貪欲であることが必要であると私は思うのです。回復に対する貪欲さ、何かが与えられても、それだけでは終わらないだろうとその次を求めていく気持ち。

何年かＡＡをやっていると、飲まないで生きていくことがある程度できるようになり、また生き方の質も高まってくるでしょう。そこでよく聞かれるのが「ここまで回復してきたのだから、もう十分だろう｣とＡＡを去って行くメンバーの言葉です。無言で去って行く人も多いのですが、そういう気持ちが伺える気がするのです。そういう人たちには、まだまだ与えられるものはたくさんあるし、行き着くところまで回復したとは言えないだろう、と言いたいです。ハイヤー・パワーから、ＡＡのプログラムから与えられるものはもっと豊かで落ち着いたものがたくさんあるからです。まだそれが得られてはいなくても、それが与えられている人たちを見るとそういう境遇が待っている、と希望が大きくなるはずです。何よりも、自分よりも遙かに回復しているという人たちを見ることで、自然にそう思うようになるはずです。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）