９１７．

９月１７日

不安からの解放

　神の助けを借りながら、自分の運命を穏やかに受け止めたとき、私たちは平安な気持ちで生きることができるし、同じ不安に悩まされている人たちには、それは乗り越えられるのだと示すことができる。そのことに私たちは気付いた。不安からの解放が、貧困からの解放よりもはるかに重要だったのだ。

12のステップと12の伝統　161ページ

　アルコホリズムのまっただ中の何年もの間、私は物質的な価値観に支配されていた。ものを手に入れなければ幸せになれないと思いこんでいた。しかし、いったん手に入れるともう不足感があった。初めてＡＡにつながったとき、新しい生き方のことを知った。自分以外の人たちを信頼することを学んだ結果、自分よりも偉大な力が信じられるようになった。信じる心が持てたことで、自己という足かせから解放された。物質的な利益よりも霊的な贈り物に価値観が移ったとき、生きることがどうにかできるようになった。そして私は自分の経験を他のアルコホーリクと分かち合う道を選んだ。

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「今日を新たに」　2004年5月31日　翻訳改訂版発行
ＡＡ日本ゼネラルサービスオフィス（ＪＳＯ）発行

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９月１７日

　ステップ１は“私たちはアルコールに対して無力であり、生きることがどうにもならなくなったことを認めた”と言っている。このステップはＡＡメンバーシップの必要条件をも述べている。私たちは、自分の人生がどうにもならないところに来たことを認めなければならない。私たちはアルコールの力の前に自分の力が屈したことを認めなければならない。酒を飲むことに関する限り、私は酒に負けたのであり、だから助けが必要であることを受け入れなければならない。もはや、一般の人々のように飲めることはない、という厳しい事実を、受け入れなければならない。さらにできるだけ謙虚に、そして勇気をもって飲酒という事柄を自分から捨てるという、避けることのできない事実に身を委ねなければならない。

　私にとって自分が一般の飲酒者と異なった体となった事実を、受け入れることは難しいか？

黙想

「神様、あなたの道を教えてください。そしてあなたの道を歩ませて下さい」人生という旅路を歩む上で、正しい道と誤った道があるように思われる。人はこの二つの道を現実に試してみることができる。正しい道を歩むとき、物事がその人にとって良い方向へと順調に運ばれる。誤った道を歩むとき、物事はその人にとって良くない方向へと動いていく。人生は、私の選んだように応えてくれるようだ。自然の法則に逆らえば、訪れるものは不健康である。スピリチュアル（霊的）な、そして倫理に基づく法則を破れば、訪れるものは不幸せである。自然の法則に従い、また正直、清純、非自己中心、愛のスピリチュアルな法則に従えば、人は健全なる心身と、幸せに生きる自分を見いだすのである。

祈り

　正しい道を歩ませて下さい。より良い人生への道を歩み続けることができますように。

ホームカミング社　「一日二十四時間」より


※私の独り言※　神の助けを借りながら、そう、信仰があれば、霊的な生き方ができさえすれば、私たちは穏やかな平和な人生を送ることができるようになります。私たちは以前も平和や幸せを望んでいました。ところが、実際はどうなれば穏やかになったり、平和を味わったり、幸せを手に入れられるかが分かっていませんでした。自分の限られた経験の中や自分の範囲の狭い常識の中でこうなんだろう、と想像していただけでした。だからどこまで行っても、不安は去ってくれませんでした。いわば「もっと、もっと」の生き方をしていたのです。

私にとって大きかったのは、「おそれはお化けだ！｣とある人から言われたことです。自分にとってはある、あると思っていても、じっくり見る気になると正体はないのだ、ということがすぐ分かりました。それがすぐに穏やかさにつながったわけではありませんが、自分の考えで存在すると信じてしまうことがどれほど馬鹿げているかは分かりました。そこからある程度時間はかかりましたが、ハイヤー・パワーを信じることから、様々なものが与えられることに気づいていきました。その大きなものが、恐れからの解放だったのです。もうおそれる必要がないことに気づいたのです。



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山口、ＡＡ宇部グループ　　Mike（マイク）