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2018年12月13日21:39

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ハイネの子供達


  ハイネの子供達 

 誰にも見られないようにして
 詩を書く
 そうして森に消えてはうつろにしている。
 このさまよう歴史について。 
 
 君は今でも
 小鳥のさえずりを
 彼女にあてがう
 さまよい さまよい 
 誰かに救いすら求めながら。

 「綺麗に心を保つために」
 
  絶えず傷つきながら
 一回きりの純粋を生きたのだ
 けれど学校には戻れなかった。

 君は今でもこうして子供でいられるけど、
 それは見た目でそのようにしていても、
 やがて
 大人であることは
 経済について貪欲になったり、
 支配したりだったから
 お金とも本当は関係なかった

 
 綺麗に生きられなかったりする、
 人生の悲哀について
 沈黙するしか
 ないのだった。
 
 これから
 清らかに
 いくらかの分別を持ち、
 そして堕ちたりしながら、
 君は過剰なもの、真実を探していた。
 言葉はそこで濃密に集まって
 決して相手に出会えないまま負の物語を美に変える。
 君はそうして
 詩人と呼ばれるしかない存在になった。
 綺麗なものに憧れて。
 歌うことしかできなくて。
 

 
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