遠吠え

昨日は、松本穂香の主演映画「酔うと化け物になる父がつらい」を観た。アルコール依存症との闘いは、描かれることなく、耐える家族の物語。妻は新興宗教にのめり込んで、現実回避した上に、首つり自殺するし、主人公のサキも、恋愛に現実逃避した挙げ句、サイアクのDV男をつかんでしまう。あとはひたすら耐え続けて、父が癌死すると、父との数少ない、いい思い出に、浸ろうとする・・って、これって、感動物語どころか、だ、ダメじゃん。アルコール依存症は病気、耐えるんじゃなくて、それがどんなに困難であろうと、本人と家族が、一丸となって、闘って、克服するしかない。「毎日かあさん」を、読めよッ。観終わって、あまり気分のよくない、何か、とても、悲しくて、イライラする映画だ。
しっかし、すべての人に、理想像を強要するのもまた、確かに、それは無理。コロナウィルス騒動で、閉塞する社会。自粛、自粛・・と、同調圧力が強まる一方で、コロナウイルスに感染したからといって、自暴自棄になって、パンデミックを加速しようとする輩も、いる。未だにおさまらない、ティッシュペーパー&トイレットペーパー買い占め。なくなるというのが、デマとわかっていても、それでも、買い占め続け、結局のところ、社会不安を増大し、続ける。
我が家の近くのスーパーや、ドラッグストアでは、ようやく、少しずつ、出回り始めた商品が、再び、あっという間に、なくなった。そんなに遠くないスーパーには、山積みされて売っているのに、何という愚かな・・。井の中の蛙、大海を知らず・・ってか。
イライラする社会状況と、あまりにも無力な、私。マスクを、ボロボロになるまで、洗い続けながら、外出し続ける日々。家籠もりにはならないぞぉ!!!と、吠えてみたところで、行くところはあまりなく、所詮、映画館か、喫茶店。