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2020年03月10日02:38

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「酔うと化け物になる父がつらい」

アルコール依存症の父と、新興宗教に入信し、現実逃避の母、その2人の間で育ったのが、サキとフミの姉妹だ。父に渋川清彦、母にともさかりえ、主人公のサキには松本穂香、そして、フミに、元欅坂46の今泉佑唯というキャスティング。
母は生活に疲れ果て、首つり自殺し、かわって、サキが、家族の面倒を見続けている。そんなサキは、ほぼ毎日、大酒を飲んで、まるで化け物のようになって帰って来る父の世話に、身も心も、疲れ果て、現実逃避で恋に走るが、出来た恋人は、これまたサイアクの、高学歴DV男。
しっかし、これでもか、これでもかという、家族の不幸は、まさに、観る者にとっては、文字通り、他人の不幸は蜜の味・・という感じ。事実、サキは飲むと化け物になる父のエピソードを漫画で描いて、作家デビューまでしてしまうのだ(これ、実話)。
そして、父は多額の借金までして、癌で死亡。死んでから、サキはアルコール依存症を最後まで克服出来なかった、父のつらさと、それでも、家族を支えようと、何とか努力はした、父の思いを知り、涙するのだが、私だったら、絶対に、涙なんか、流さないもんね。だって、父の酒乱のせいで、母は自殺し、自分も人生の半分くらいは、ひどい目に逢い続けているんだぜぇ。冗談はやめろよ。
というわけで、感動物語なんだろうが、私はあまり、感動しなかった。松本穂香は俳優として、まさに絶好調ながら、自分の感情を、あまりにも押し殺した演技は、観ていて、同時に、歯がゆくて、悲しい。

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