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2019年11月20日00:55

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「i 新聞記者ドキュメント」

スクリーン数で競う今どきのシネコンと違い、有楽町の丸の内ピカデリーは、前時代的な、2階建ての巨大な劇場で、ハッキリいって、これだけの座席を満杯にする映画は、そうはないと思う。そんな巨大劇場で、「i 新聞記者」は上映されていた。平日の昼間であることもあるが、客数はごくわずか、有り体にいえば、ガラ空きである。
この映画は、話題になった劇場映画「新聞記者」の原作者であり、主人公のモデルとなった、東京新聞の社会部遊軍記者、望月衣塑子の日常に密着した長編ドキュメンタリーである。森友・加計問題や、伊藤詩織さん強姦事件、辺野古問題等々で、定例記者会見で、菅官房長官をしつこく、鋭く追い詰めた、安倍政権の文字通り「天敵」とされる、あの望月さんの日々の取材活動を通して、この国のジャーナリズムの危機を描くのは、森達也監督。
望月記者は、権力のウソやごまかしを、許さず、トコトン、追及するという、記者として、ごくまっとうな仕事をしているだけなのに、そんな彼女が、報道現場で徹底的に浮いた存在になり、激しいバッシングもされる。そんな日本のジャーナリズムの有り様自体が、むしろ、異様なのだと思う。そこを、森監督のカメラは、鋭く暴き出す。とてもすぐれた作品と、思う。
詳しくは、ミニコミ誌に映評を書くので、ここまで。とりあえず、望月さんの「新聞記者」(角川新書)も買って、半日で半分くらいまで、読んだ。映評では劇場映画「新聞記者」も同時に、扱うつもり。枚数が、全然、足りそうもないが、書けるだけ書いて、それから、大幅に削る、予定。

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