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2019年11月14日10:32

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コミック3冊

先日、品川エキナカのペーパー・ウォールで購入したコミック3冊。いずれも、昨日までに、読了。
ヤマザキマリ、とり・みき「プリニウス」第9巻(新潮社)
ローマの博物学者プリニウスを主人公とした、虚実の入り交じる壮大な歴史漫画。基本的に、「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリが、ストーリィと人物描写を、とり・みきが、リアルかつ精緻な背景を担当して、知的好奇心を駆り立てる物語に、仕上げている。今回は、プリニウスとネロのアポロン神殿での再会をメインに、様々な出会いと別れが、描かれる。特に、大した能力もないのに、皇帝になってしまったネロの、孤独と、愚かさと、自分本位な「善意」、そして、残虐さの描写が、秀逸。
山下和美「ランド」第9巻(講談社)
四方の境界に林立する、異形の巨大神によって、封じ込められた世界「この世」と、その「この世」をコントロールしているらしい、高度な文明社会の「あの世」。2つの世界の人々の交差を描く異色のSF漫画も、もう9巻。「この世」に住む主人公の杏と、その双子の姉で、数奇な運命で、「あの世」で育つことになったアンを中心に、2つの世界に、次第に亀裂の入っていく様を描く。
伊藤潤二「センサー」(朝日新聞出版)
ホラー漫画の巨匠、伊藤潤二の、久々の長編ホラー漫画。謎の女性キャラ、白夜京子を軸に、宇宙規模による光と闇の戦いを描く・・といっても、伊藤先生が描くと、「光」も、全然、善に見えないところが凄い(笑)。シリーズ化されるのか、どうか。
とにかく、滅法面白い3冊。そして、いずれも、ペーパー・ウォールのコミックコーナーで、出会った作品。だから、感謝の意をこめて、ペーパー・ウォールで、買い続けている。

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