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2019年07月21日11:34

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ワタリウム美術館と原美術館

ワタリウム美術館も、原美術館も、私にとっては大事な、かけがえのない、現代アートの学舎である。共に、個人の邸宅をベースに建てられた、小さな私設美術館である。
ワタリウム美術館は、先代館長の和多利さんが、外苑前の自宅の敷地に、まず、ギャラリーをつくり、さらに全面的に新築して、今の美術館になった。1階がエントランスになっていて、展示室は、2階・3階・4階。エレベーターで上へ上へと観ていくのが、基本(まれに、2階から上へではなく、4階から下へ観ていく、展覧会もある)。そして、1階と、地下(多分)2階が、ミュージアムショップの「オン・サンディーズ」になっていて、地下(多分)1階が、そのカフェ・スペースに、なっている。ミュージアムショップでは、1階はアートグッズ売り場、地下(多分)2階がアートブック売り場になっていて、ここでミニ個展が開催されることもある。いずれにせよ、カフェを含め、店舗部分は、入館料を払わず、自由に入ることが出来る。
原美術館は、品川もしくは北品川の郊外にある高級住宅地に建っていた、原さんの自宅(洋館)を、そっくりそのまま、美術館にしている。1階と2階に、5つのギャラリーがあり、その他、館内や庭園にも、美術品が展示されている。ミュージアムショップとカフェがあるが、こちらは入館しないと、利用できない。ここの中庭に面したカフェの居心地のよさは、そこが品川のど真ん中であることを、ついつい、忘れてしまうほどで、私のお気に入りの場所である。飲み物だけでなく、食事も出来るが、少々、お高い。
しかし、原美術館は、古い、個人の洋館を改装して造られたものなので、その老朽化が著しく、また、1階から2階へ上がる手段は階段のみで、バリアフリーに対応出来ていない。住宅街にあるため、建て替えも難しく、残念ながら、来年一杯で閉館が決まっている。
広い敷地を有する、原美術館の別館が、伊香保温泉の近くにあるので、そこが新たな原美術館になるのだが、そう簡単に行けるようなところではなく、都心から、由緒ある美術館が消えてしまうことは、本当に、残念だ。
原美術館では、8月10日〜来年1月13日まで、品川と、伊香保のハラミュージアムアーク(再来年以降は、ここが唯一の原美術館になる)の両館で、加藤泉の大規模展覧会が開催される。品川には、新作を中心に30点が、伊香保には代表作100点あまりが展示されるという、加藤泉ファンにとって、心躍る大規模個展である。
もちろん、私もまた、大の加藤泉ファン。今回は是非、伊香保の別館にも行きたいなぁ・・と。



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