mixiユーザー(id:1850594)

2019年04月18日01:59

111 view

「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」

日本唯一のアウトサイダー・アートのキュレターにして、アウトサイド・アート専門のギャラリー「クシノテラス」のオーナーである櫛野展正さんが企画した「櫛野展正のアウトサイド・ジャパン展」が、5月19日まで、東京ドームシティーの「ギャラリー アーモ」で開催されているということを知って、早速、観に行った。「ギヤラリー アーモ」は、かなり大きなギャラリーで、櫛野さんが発掘した70人以上のアウトサイダー・アーティストの作品が、これでもか、これでもかという感じで、展示されている。すごい迫力だが、正直、観終わると、ドッと疲れる。平日の昼間というのに、若い人から老人まで、結構、賑わっていた。アウトサイダー・アートブームというのは、本当だなぁ・・と、つくづく。
展示されているアーティストの作品は、いずれも、櫛野さんの著書「アウトサイドで生きている」や「アウトサイド・ジャパン 日本のアウトサイダー・アーティスト」で、観たことがあるものばかりだが、その実物を観るのは初めて。アウトサイダー・アートというと、精神障がい者のアートと、考えている人が多いが、実際には、既存の美術教育を受けたことのない人の、いわば我流の、アートの総称。そういった意味で、障がい者のアートに特化しない、櫛野さんの流儀が正しい。とにかく、桁外れの迫力で、観る者にせまってくる、奇人変人(失礼ッ)のアートの凄さは、一見、大いなる時間の無駄遣いに見えて、観る者の心を、激しくゆさぶることもまた、事実。人というものは、途方もないものだなぁと、心底、実感出来る。そこが、アウトサイダー・アートの人気の秘密。
観終わったあと、他では、なかなか手に入らない、故ストレンジナイトさんと、太久磨さんの作品集に、西本貴美子さんのポストカード(いずれも、クシノテラス発行)と、櫛野さんが「鞆の津ミュージアム」のキュレター時代にまとめた、「老人芸術」(朝日出版社)を、購入。もっと買いたかったが、所持金が尽きた。売店だけなら、入場料なしで入れるので、また、買いに来よう。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する