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2016年11月16日01:27

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「松本竣介 創造の原点」

松本竣介は1948年に、36歳という若さで亡くなった。彼の絵というと、黒い人影のいる橋や運河、工場などを、私はまず、思い浮かべる。その半端ではない静寂感は、彼が13歳の時に、聴力を失ったことに、あるいは、起因するものなのかもしれない。
その松本竣介の展覧会が、鎌倉にある県立近代美術館鎌倉別館にて開催されていると知って、いつか行ってみようと思っていたが、昨日、急に思いたって、電車を乗り継ぎ、鎌倉に出かけた。
鎌倉駅から、多くの観光客で賑わう小町通りを抜けて、鶴岡八幡宮の脇を、北鎌倉方向へ向かう途中に、カマキンの鎌倉別館はある。駅からは徒歩で、15分くらいの距離。私が高校時代、よく通った、八幡宮境内にあった本館の方は、惜しまれつつも、閉館してしまったが、私の高校時代には、まだ開館していなかった別館の方は、今も開館していることを、ごく最近、知った。
「松本竣介 創造の原点」展は、同館が誇る松本コレクションを、「初期作品」「都会風景」「生きている画家」「子どもへの視線」「松本竣介 終わりと始まり」の5つのテーマにわけて、様々な資料と共に展示し、松本竣介の創造の原点をあきらかにするもので、松本の個展を何度も開催してきたカマキンならではの、小さな展覧会ながら、とても見応えがあるものであった。
65歳以上になるとシニア割引が適応されるので、入館料はわずか、300円。帰りに、小町通りの「コメダ珈琲店」にて、少しゆっくり、休憩してから、東京に戻った。
同展は12月25日までの開催。


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