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2016年11月06日11:08

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写真力〜堀井太朗の「dear india」〜

写真の持つ力というのは、つくづく凄いなぁ・・と、実感させられる本と、出会った。堀井太朗という人の「dear india」(旅行人、2200円+税)がそれ。
堀井さんは、外国航路の貨物船甲板員として、何度か訪れたインドに、仕事をやめたあと、今度は旅人として訪れ、写真を撮った。その後、世界各国を放浪したのち、沖縄読谷村で陶芸の修行し、今は石垣島で「太朗窯」を営んでおられるという、異色の人である。
そのまったく無名だった人の写真を、旅行人の蔵前仁一さんがネットで見出し、それが堀井さんの初めての写真集となった。
とにかく、どう凄いのかは、言葉でどうこういうより、1度、実物を、書店の店頭で手に取り、見ていただくのが、一番である。白黒のモノクローム写真の中に、思わず、目を背けたくなる、インドの貧困や生き地獄、しかし、その中でたくましく生きる子供たちや、様々な人々の姿が、見事に活写されていて、本当に、目が離せなくなる。もちろん、類書は多いが、堀井さんの写真は、たとえ、巨匠の作品と比しても、肩を並べ得る質の写真だと、私はそう思う。
こんな写真を撮る堀井さんも凄いが、洪水のごとき、ネットの海の中から、こういう作品を見出し、本にする蔵前さんも、また、凄い。
堀井さんのつくる陶器も、見てみたくなった。本島には行っても、なかなか、石垣島には行くことはないだろうが・・。


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