新 子連れ狼

古本が安かったので大人買いして一気読みした
拝一刀と柳生十兵衛だっけかが死んだあとの大五郎の物語

うーーーーん 悪くはないんだけど、深みにかけるかな。
子連れ狼は確か単行本で２0巻以上あった気がするけど、柳生への復讐譚の合間に様々な人との関わりが描かれていて人情噺あり人間模様ありの悲喜交々が物語性を高めていたのだよね。大五郎を引き取った侍VS敵役のひたすら人間離れした超人ぶりばかり描かれていてもなぁ。

そもそも実際にはありえない聞き分けのよい３歳児の大五郎がいくら死生眼の持ち主だからって所詮は子供なのでそれを守るために何かしないといけないとか、いわば最強主人公のアキレス腱であるからこそ物語が面白くなっていたわけで。

大五郎が修行して強くなりましたーっていうなら別に子連れ狼である必要ないよね。北斗神拳の奥義を極めて戦うのと変わらなくなってしまう。

さらに続編もあって、もうこれは完全にファンタジーらしい。来月安かったら読んでみよう。

なお、江戸ー薩摩間で精神力を集中させて意思疎通を図ってしまうという、もうそれどこの異世界の話？な展開もあり。