似非フェミはとっくの昔に論破されてるのに

■Twitterでもトレンド入り！　「宇崎ちゃんは環境型セクハラで『anan』はOKなのはなぜ」という疑問続出
(ガジェット通信 - 2020年07月30日 19:52)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=6176923

■山田涼介、「anan」表紙で鍛え抜いたボディ披露　“身を焦がす愛”を熱演
(クランクイン！ - 2020年07月30日 15:52)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=100&from=diary&id=6176529

　Twitterでまたまた『宇崎ちゃん』が話題になってたんで、どうしたんだと思っていたら、『anan』の「愛とsex」特集がきっかけだったのね。
　実際、世の中には「性的コンテンツ」とされるものは腐るほどあるわけで、しかしながら似非フェミニストのみなさんが批判するのは、たいていは巨乳だとかどこぞの皺だとか、女性の二次元表現に限られている。なぜ男性の裸、筋肉やらもっこりやらに文句を付けないのか、とダブルスタンダードを指摘されるのはあまりにも当たり前すぎる反論であるし、再反論のしようもないと思う。
　ただ、記事にもあるとおり、「ＡがダメでＢはなぜいいの？」という論法では、「ＡもＢもダメ」と言われかねないので、「ＡもＢもいいじゃん」と話を進めていかないと、似非フェミさんに簡単に足下を掬われてしまう。全ての表現を認めていくことが、正しいフェミニズムに基づくものの見方というものだろう。
　Twitterを見渡しても、ちゃんとフェミニズムを理解している人たちの呟きは、だいたいこの結論に収斂されている。

　ところが、昨年『宇崎ちゃん』献血ポスターに文句を付けた「似非フェミ」のみなさんの考え方は、やっぱりどうにも面倒くさいのである。
　「元凶」の一人だった弁護士・太田啓子(名前覚えちゃったよ)がどんな呟きをしているものかと見てみたら、お仲間のTweetを引用して、まともなフェミニストを攻撃しているのだった。

> ワッシュ@washburn1975
> ananのSEX特集号にアンチフェミニストが噛みつくのはもうスク水揚げみたいな季節の風物詩だけど、あの人たちはどこまでも「相手のダブスタ」に執着するばかりで、自分たちの意見は言おうとしないんだよな。
> 男の半裸を表紙にするのはけしからん、不快だ、というならそう言えばいいのに、自分からは意見を出さずに「フェミニストはこれに文句をつけない、ダブスタだ」と言うばかりなのね。男の裸と女の裸が同じ意味なわけねえだろ。行き過ぎたジェンダーフリー教育とやらでも受けたのか？

　徹頭徹尾、ウソとデマを前提に攻撃してるのには驚く。
　太田啓子を批判した人間の大半は「アンチフェミニスト」じゃなくて「まともなフェミニスト」だよ？　中にはフェミニスト全般を嫌うアンチもいたとは思うが、それはごく少数だ。春名風花さんを初めとして、「女性の表現」の多様性を認めようって「フェミニスト」からの反論の方が圧倒的に多かったのだ。「アンチ」なんてとんでもない。だから太田啓子の方が「似非フェミニスト」だと糾弾しているのである(「ツイフェミ」という言い方の方が一般化しているようであるが、フェミニストとは「似て非なるもの」ということで、こう呼んだ方がいいと思う)。
　「相手の『ダブスタ』に執着するばかり」「自分たちの意見は言おうとしない」というのもウソ。だから一年前から「環境型セクハラなんてとんでもない」「乳や尻を強調するマンガ表現は女性の性的搾取には当たらない」「どんな女性表現も女性の多様性を認める表現だ」と「意見」を表明しているよ。「ダブスタだあ」とだけ叫んでいる人なんて、殆どおらんがな。
　当然、「男の半裸は不快だ」なんて、誰も言っていない。全く言ってもいないことを前提に反論することをデマと言わずして何と言おうか。「男の裸と女の裸が同じ意味なわけねえ」という考え方がダブルスタンダードだ、と批判されてるのに、それの何が悪いかと開き直るに至っては、もう論理的な思考自体が出来なくなっていると言わざるを得ない。
　当然のごとく、この人も同様の反論をされて、グゥの音も出なくなってしまっている。

> 王谷晶『どうせカラダが目当てでしょ』発売中@tori7810
>「アンチフェミ」が目的だから自分の意見なんかないんだよ。誰かのアンチをやることがその人の全てだから、相手の意見を見なければ何も言えない、表現できない。アンチフェミがアンチと言いながら自らフェミニストに近づくのはそのため。”フェミ”の意見を見ないと自分が何をしたいのか分からなくなる。

　こちらの人も、フェミニストの意見を「アンチ」と決めつけることで、自分の方が正しいと見せかけたいらしい。「誰かのアンチをやることがその人の全て」だなんて、もともとフェミニストとしての見方、考え方があって、似非にはそれがないから批判しているわけである。似非がトンデモ発言をしなけりゃ、批判したりはしないよ。決して、アンチのためにアンチをやるようなトートロジーに陥っているわけではない。相手を攻撃することが目的と化していて、「相手の意見を見なければ何も言えない」のは似非の方じゃないか。それが分からないのか。
　フェミニストに対するとんだ差別発言だが、これを差別と認識、理解できないくらい、似非フェミの思考回路は破綻を来しているのである。

> 中@通知オフ@naka___35
> 最初の３文字、「宇崎が」から間違いなんだよね。
彼らは「宇崎ちゃん」を主語にしたがるけど、批判は「献血ポスター」の話なので。
宇崎ちゃんのポスターが貼ってあっても宇崎ちゃんが平積みしてあっても批判されてないでしょ。

　「批判は献血ポスターの話」ってのが、これまた大ウソであることは、昨年の「宇崎ちゃん騒動」の太田啓子自身の呟きがそれを証明している。

> 太田啓子　※昨年2019年の発言
> 日本赤十字社 が「宇崎ちゃんは遊びたい」×献血コラボキャンペーンということでこういうポスターを貼ってるようですが、本当に無神経だと思います。なんであえてこういうイラストなのか、もう麻痺してるんでしょうけど公共空間で環境型セクハラしてるようなものですよ

>太田啓子 ※2015年の発言
> サイテー。「萌えキャラ」だいっきらいです。「萌えキャラ」好きはそんなに多いのでしょうか

　「こういうイラスト」「萌えキャラ嫌い」って言ってるんだから、ポスターの話じゃないよね。
　彼女は以前から何度も同様の発言をしているので、ポスターだからダメとかコラボの仕方が悪いとか、そういう視点で文句を付けていたわけではないのは明白だったのだ。
　今回の件についての、彼女自身の呟きは、こんなだ。

> 弁護士 太田啓子　「これからの男の子たちへ」8/24販売（予約受付中）（大月書店）
> 女性に対する侮蔑、罵倒がどれだけすごいものか、ぜひ多くの人に問題意識もってほしいと思う。異様なレベルでしょう。通報なんてしてもしてもTwitter社はこういうレベルでも対応しないみたいですね。

　これは、似非フェミに対して「バカマ×コ」と罵倒、中傷した呟きを引いて言われたもので、元ツイが酷いものであることは紛れもない事実である。こんなものにイイネを付ける連中を許容していいものではない。
　しかし、太田氏は、そもそも自分が「女性に対する侮蔑、罵倒」を行ってきたことは、とんと失念していらっしゃるようだ。
　太田氏は、『宇崎ちゃん』だけでなく、『艦隊これくしょん』についても「ほんっとほんっと気持ち悪い」「吐き気がします」等の発言を繰り返してきた過去がある。個人的な感情をぶちまけるだけで、そこに客観的な判断というものはない。到底「表現の自由を守り、人権を擁護する女性の味方」とは言えない、それとは正反対の存在なのだ。
　見かけだけの「正義」に絡め取られて、彼女たちの「同調圧力」に屈することは、今まで以上に女性の権利をこの社会から奪うことになってしまう。彼女たちが「似非」であるということ、本来のフェミニズムは、女性の自由な表現をどこまでも保障するものでなければならないという認識を、もっと拡大させていく必要があるだろう。

　しかし、批判をするためには、その人の考えを深く知ってからじゃないと意味がないってことは分かるけどさ、だからって太田啓子の著書『これからの男の子たちへ』ってやつ、読む気にはならないんだよなあ。どれだけ女性の味方のフリして実は蔑んでるか、それが如実に表れていて不快になりそうで、気乗りがしないのである。