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2020年07月05日07:01

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たとえまたアラートが出たとしても

■「東京都民は他県への移動遠慮を」小池知事、自粛を要請
(朝日新聞デジタル - 07月04日 16:51)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6145105

■全国で274人感染 山形は2カ月ぶり、地方からも再び
(朝日新聞デジタル - 07月04日 20:20)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=6145297

■コロナ関連法、一括改正検討=休業・検疫拒否に罰則―政府
(時事通信社 - 07月03日 08:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=6143235

 コメント欄は相変わらず自粛警察の皆さんで溢れ返っているが、仮に再び緊急事態宣言やら東京アラートやらが出されて、外出自粛や休業の「要請」が出たとしても、以前のように唯々諾々と従う企業や職種は激減するのではないか。先月までの自粛継続で、政府はいつまで我慢すれば大丈夫という保障も示せなかったし、まともに休業補償する気もないのだということがバレてしまったからである。
 感染拡大による死亡リスクよりも、経営破綻で倒産、廃業、路頭に迷う可能性の方が確実に高いのだ。よほどのバカ正直者でない限り、素直に休業要請に応じるとは思えない。コメント欄で他県に移動するな、仕事も休めと簡単に言ってる人々は、このコロナ禍の中でもたいして生活に支障を来さなかった幸せな方々なのだろう。しかし彼らは、首吊りや一家心中を考えざるを得ないほどに困窮、生活が逼迫した人々の身になって思いやる判断力には欠けていると言わざるを得ない。

 人の命が掛かっているんだぞ、という言い分は万能のように聞こえるが、一日当たりの死者数が最大でも20人を超えたことがなく、マスクや消毒である一定の予防効果が見られることも判明している病気であるならば、感染対策を強化する方策はそれはそれとして徹底させて、経済の方を回していく方向にシフトしていくのが適切なのではないか。なぜか日本では「経済を優先させて感染対策を怠っている」という認識を披露する識者が結構いたのだが、それ、オリンピック開催の件には当てはまっても、民間企業への政策としては全然正反対だから。自粛警察さんたちも含めて、客観的に「現状認識」が出来ているとは言い難い人々が多数現れていることが、現状をすっかりカオスにしてしまっていると思うのである。

 感染クラスターが発生している環境がどのようなものか、繰り返しの報道で、みんなだいたいのところは分かっているはずである。飛沫感染が主体であるから、いわゆる「3密」を避ければそう簡単に感染するわけでもない。外出したら必ず罹るというものではないのだ。誰かと会っても、マスクをしてある程度の距離を取れば、会話をしてもまず感染はしない。これまで実際に感染クラスターを発生させた場所と言えば、病院にしろライブハウスにしろ夜の街にしろ、確実に「濃厚接触」していると思われる環境に限られているのだ。あれほどバッシングの対象になったパチンコ屋で、クラスターが一件も発生していないこと、都内での満員電車は、毎日何万人という利用者がいるのに、感染者が未だに一日当たり100人程度で済んでいることを考えれば、やり方次第で防疫対策は十分取れると判断してよいと思う。県外に出たっていいんだよ、無駄な会話さえしなけりゃ。心配なのは、いかにして「濃厚接触」を避けるかって点だけなんだから。

 病院は防護服や隔離病棟の拡充で、ライブハウスも入場者制限や換気で対応できる。そうなると、問題なのはどうしたって濃厚接触せざるを得ない「夜の街」なんだけれども、こればっかりは「客に性欲を抑制してもらう」以外に方法の取りようがないのだね。距離を取ってお触り禁止にするしかない。そんな店に誰が行くか(苦笑)。しかし、営業形態を変えない限り、そこでのクラスターの発生は止めようがないのである。行政に、優先的に休業補償してもらうとしても、話によると月1000万円は売り上げなきゃペイしないとか言うものなあ。そんな財源はさすがにないだろう。最後の手段としては、もうお客さんにはその「夜の街」に住んでもらって、外部に一切出ない「お客さん隔離政策」を取るしかなさそうなんだが、まあこれも現実には実行不可能である。
 この危機的状況の中で、あえて夜の街に繰り出すくらいだから、その客が仮に感染したとしても、治ればまた痛みも忘れてあちこちの店に入り浸るだろう。そこまでやれば未必の故意と認定されて、感染拡大を狙ったのだと傷害罪でぶち込むこともできようが、そこに至るまでにどれだけの感染被害者が出ることか。夜の街問題は、やはりワクチンができるまでは手を拱いているしかなさそうである。

 新型コロナを過剰に恐れることは、社会に差別や偏見を撒き散らすことになる。それは避けなければならないと思う。ただし、何の注意も払う必要がないと考えるのも間違いだ。一部の医者が吹聴している「コロナはただの風邪」論にも賛同はしかねる。志村けんさんや岡江久美子さんが亡くなったことを忘れてはならないと思う。ただの風邪なら、酸素吸入器を付けられてたのに、あんなに急激に病状が悪化して亡くなることはないよ。高齢者や基礎疾患がある人にとっては、命取りになる病気であることは間違いないのだ。「適度に怖がって適度に恐れず、感染予防に努める」という生活を維持していくことが肝要なのだろうと思う。そうして一年先、二年先も生きていることをみんなで誓おう。
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