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2020年03月24日10:25

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続・ロームシアター京都新館長を巡るパワハラ事件

■ロームシアター京都新館長、三浦基さん就任1年延期 ハラスメント防止指針など検討
(毎日新聞 - 2020年03月19日 20:32)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=6015499

●劇団地点と映演労連フリーユニオンとの団体交渉に関する件
(eien_freeuni on - 2020年03月05日 17:00)
http://www.ei-en.net/freeuni/2020/03/05/chiten-kyodo-seimei/

●三浦基氏のモラルハラスメント問題について、その3
(青年団 主催からの定期便 - 2020年03月11日)
http://oriza.seinendan.org/hirata-oriza/messages/2020/03/11/7940/

 1年以上、モメにモメていた(と言っても注目していたのはごく一部の演劇人たちに過ぎなかった)ロームシアター京都の次期新館長・三浦基氏を巡るパワハラ・モラハラ問題がようやく決着(?)した模様。
 とは言え、大方の印象は、何だかなあ、釈然としないなあというものではなかろうか。結局、三浦氏は、一年のモラトリアムを設けはするものの、ロームシアター京都の新館長になることは決定、変更ナシということになった。実質、今回のパワハラ事件は「冤罪」であったと京都市・京都市音楽芸術文化振興財団は認識しているということなのだろう。
 でなければ、京都市文化芸術政策監の北村信幸氏の「係争はあったが、解決したという認識だ」なんて暢気な発言は出てくるものではない。

 「パワハラはあったに違いない」と思い込んでいる人にとっては、「なぜ三浦基は何のお咎めもなく新館長に就任できるのだ」と立腹しているだろう。しかし、三浦氏が主宰の劇団地点と、映演労連フリーユニオンの共同声明をよく読んでみれば分かることだが、パワハラがあったのかどうかの事実認定については、極めて曖昧な表現でぼかされている。
 「劇団地点代表三浦基は、本件により、元劇団員が結果として精神的苦痛を受けたことを理解し、陳謝いたします」
 この「結果として」というのが曲者なんだよね。「パワハラありき」と考える人は、「事実としてパワハラはあったのだ。けれど加害者側にその意識はなかった」と捉えるだろう。しかし「パワハラはなかった」と思っている人には、「パワハラなんて被害者側の思い込みだけれど、そう主張したって引き下がりそうにないから、『傷ついた』という結果だけを認めたのだろう」と解釈できる表現になっているのである。
 極めて「玉虫色」な表現であるから、双方にとって、決して完全に納得しての決着ではなかろうとは思う。しかし、お互いにこれ以外の妥協点を探ることも不可能だったのだろうとも思える。

 そもそも、「パワハラはなかった」と主張する地点側にしてみれば、それを証明することは極めて困難である。それがいわゆる「悪魔の証明」だからだ。劇団員連名で「そんな事実はない」と証言しているわけだが、「口裏を合わせているだけだ」と言われれば、反論の手立てが全くなくなってしまう。
 しかし、被害者とされるAさんの方にも、「パワハラがあった」とする確たる証拠はなかったのだろう。平田オリザは「音声テープ」の存在を匂わしていたが、本当にそんなものがあったのなら、事態はもっと早くに決着しているはずで、そんなものの公表が全くなされていない以上、信用するわけにはいかない。決め手に欠けているのである。
 証拠が何もないからこそ、Aさんもユニオンも民事裁判にまでは持ち込めず、団体交渉という形を取らざるを得なかったのだ。パワハラが本当にあったのなら、声明の文言に事態の経緯を具体的に書くなり、「パワハラの事実を認め」などの表現を入れるなりしなければ、解決の報告の体をなさないのだが、それがないということは、とりもなおさず「パワハラの事実認定は出来なかった」ということに他ならない。
 双方において、この決着に至る条件として、何らかの金銭の授受、損害補償が行われたのかどうかについても、声明には何一つ書かれていない。もしそれがあったことを書けば、それもまた明確に「パワハラの事実」を認めることになるから書けなかったのだろうと判断できる。
 要するに、Aさん側は、えらい剣幕で三浦氏と地点に喧嘩をふっかけはしたが、結果的には相当「引いて」いるのである。三浦氏の新館長就任も阻止できなかったし、勝敗でいうなら、八割方負けていると言わざるを得ない。

 そして、前回の日記で、裏で糸を引いてるやつがいるのではないかと疑っていた当該の人物のコメントであるが、これがまた見事なくらいの「敗北宣言」なので、正直、笑ってしまった。
「決着に至る経緯についても聞いていますが、結論が出た以上、立場上、この結論に関しての詳しいコメントは控えます」
 主語がないねー(笑)。当然、これは三浦氏からではあるまい。被害者とされるAさんかフリーユニオンの誰かからだ。いちいちご注進に上がっているとは律儀なことであるが、これで、当該の方の「黒幕」説がまた補強されることになる。
 彼と三浦氏との「元師弟関係」、そこに何らかの確執があったことは事実のようである。これから先に書くことは「憶測」の範囲を出るものではないが、もしかしたら件の人物は、三浦氏がロームシアター京都の新館長になることを事前にどこぞから聞き知っていたのではなかろうか。もしそうなったとしたら、自分がロームシアターを公演会場として使いたくなっても拒否されてしまう可能性が出てくるとでも考えたのではないか。あるいは単純に元弟子の「出世」に嫉妬したか。三浦氏を追い落とす算段として最も効果的な方法は何か、そう考えたときに思い浮かんだのが「スキャンダルの捏造」ではなかったか。
 パワハラ問題が発覚して以来の展開、特にその人物が「仲間」を募って公開質問状を京都市に送りつけるような行動が、私にはどうにも「お芝居臭い」と感じられてしまうので、そんな妄想もしてしまいたくなるのである。
 「立場上、コメントを控える」って何の立場がこの人にあるのかね? 三浦氏もAさんも、二人とも「元弟子」ってだけで、案件自体については基本、何の関係もないよね? なのにずっと「事情通」であることを標榜して、明確に三浦氏の館長就任に異を唱えているから、何か裏があるんじゃないかと勘繰られてしまうのである。

 もしも、このパワハラ騒動が三浦氏に仕掛けられた「罠」であったとしたら、一種のハニートラップであったとしたら、その経緯がある演劇に酷似していることを想起しないではいられない。
 それはデヴィッド・マメットの代表作『オレアナ』である。日本でも5年前に田中哲司と志田未来の二人芝居、栗山民也の演出で全国公演が行われたので、ご覧になった方も多いのではないか。ややモラハラ傾向のある大学教師を、風采の上がらない女子学生がじわじわと追い詰めて、本当にセクハラ教師に仕立て上げていく物語である。
 最初は教師にすり寄るように取り入っていた女子学生が、次第に本性を現していく様はまさに豹変と言わざるを得ず、ああ、こんなやつに引っかかったら、簡単にセクハラ教師にされちゃうよなと戦慄を覚えるほどだった。さて、Aさんやお師匠さんは、『オレアナ』を観ていただろうか。

 たとえば、俳優が練習にわざと遅れてきたとする。演出家は当然、怒って「やる気がないならやめちまえ!」くらいのことは言うだろう。それをパワハラと言われたら、確かに否定はしにくいが、「言いがかり」の類いではないかと感じる人のほえが多いのではないか。
 既に映演労連フリーユニオンは三浦氏を告発した「劇団“地点”解雇事件ニュース No.1」を削除しているから、検証のし直しも出来なくなっている。しかし、「こんなパワハラがあった」とAさんが主張していた三浦氏の発言や対応が、その原因について具体的なことを何一つ書いていない不備なものだったことは間違いのないことである。
 つまり、そのような発言を、三浦氏にさせるように誘導した可能性を否定できないのである。

 「結果として」当事者間の交渉は終結し、猶予期間は設けられはしたが、三浦氏の新館長就任は決定したのである。こうなれば、公開質問状を京都市に提出した一部演劇人たちも、振り上げた拳を下ろさないわけにはいくまい。全く、軒に上がったら梯子を外された格好で、うっかり首謀者に賛同しちゃった人には同情を禁じ得ないのだが、本人がうかつなんだから仕方がない。
 中には件の人物に義理立てて、ロームシアターでの公演を取りやめる劇団や演劇人も多少は現れるかもしれないが、ロームシアターの運営に影響を及ぼすほどのことにはならないと思われる。聖飢魔兇離薀ぅ屬盥圓錣譴襪靴(笑)。

 ロームシアターは、今後、「ハラスメント防止のための指針の作成や、シンポジウムの開催を検討している」ということだが、パワハラ事件について直接的に言及することはもうないのではないか。シンポジウムも、観客からの質疑応答を受け付けるような時間を設けない、「こんなふうにパワハラ防止策を取ってます」「なるほどなるほど」と予定調和で終わらせる出来レースなものになっちゃいそうな気がしてならない。
 根本的な「演劇界において、パワハラ、モラハラ、セクハラはどうしたらなくせるのか」という議題が真剣に語り合えるかどうか、甚だ心許ない。このパワハラ問題が大半の演劇人から話題にも取り上げられなかった事実を考えてみるにつけても、たいした問題ではないと捉えられているのだろうと考えざるを得ないのである。

 だから日本の演劇界について、いつも言ってることになるんだけど、若い人に向かって、こんな魑魅魍魎が跳梁跋扈している伏魔殿か冥府魔道かみたいな世界に足を踏み入れるものじゃないよ、とお節介な一言を口にしたくなるのである。
 もっとも、誰も演劇界に入ってこなかったら、私たちが観る舞台もなくなってしまうのだけれど。でも、平田オリザが再開するという演劇養成所「無隣館」、あそこはあまりお勧めしない。あんなところに通っても実力はつかないから……おっと、これもAさんからは「パワハラ認定」されてしまう発言だったね(苦笑)。
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