続・福岡も第二フェーズに突入した新型コロナウイルス

■新型肺炎、九州で2人目　初確認の男性の妻も　福岡市、終日対応に追われる
(毎日新聞 - 2020年02月21日 00:22)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5981087

■福岡市地下鉄、「マスクせずにせき」と非常通報ボタン　新型肺炎
(毎日新聞 - 2020年02月20日 16:02)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5980455

■新型肺炎、相次ぐイベント中止
(毎日新聞 - 2020年02月20日 20:27)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=5980917

　二人目の感染者、奥さんの方は、感染したと確認される今月17日以前、16日まで、福岡市内のバスを利用して、パート先に出勤していたそうである。そこで感染したのか広げたのか、判断はつかないけれども、もうウイルスは市内に蔓延していると判断するしかなさそうだ。
　福岡のバスは、ごく一部の昭和バスを除いて、殆どが西鉄バスだ。既にバスの運転手さんがキャリアになっている可能性もある。西鉄バスは、今日から「運転手のマスク着用を義務化する」と発表したが、多分、福岡市民はみんな一斉に突っ込んだことだろう。「今頃かい！」と。もう「疑われる」ことは分かりきってるんだから、どうせやるなら、運転手と客席の間に仕切りを作って防護服を着るくらいしてくれよ。でなきゃ、緊急停止ボタン押されるか客に殴られるかするぞ。
　※西鉄バスは去年から緊急停止装置(ＥＤＳＳ)搭載のバスに随時切り替えしています。

　みんな口にしていることだが、「アジアの玄関口」である福岡で、これまで感染者が出ていなかったということの方がフシギなのである。いわゆる「インボー論」ではあるが、ネットでは、市や病院が隠蔽工作を行っていたのではないかというウワサすらあったのだ。しかし感染者が発覚したことで、ヤブの多い福岡の病院も、ちゃんと仕事はしているのだなと、その点だけは安心した次第。していいものでもないが。
　もっとも、果たして福岡市の検疫態勢は整っているのかどうか、そこがいまいち信頼できない。ＴＶニュースでは、中央の行政同様に、重篤化しない限り、PCR検査はできないと伝えている。コロナの初期症状と言われる倦怠感やだるさだけでは、どこの検査所も相手にしてくれないのだ。それは、決して「まだまだ大丈夫」という意味ではない。不安な市民が殺到しても、「対応ができないから」ってだけのことだ。
　地元ニュースは「相談は各区の保健福祉センターへ」と盛んに指示していたが、重篤化して相談しても遅い。症状が軽くても、定期的に検査が受けられる態勢を取ってもらわなければ困る。しかしそれだけの検査キットも人員も足りてはいないのなら、福岡も後手後手の対応にならざるを得ないだろう。死者もそのうち出ることになる。それでも市が「適切に対処してきた」と言い張る未来まで見えるんだから。もうね、何をか言わんやだよね。

　感染がいつ収束するかも見当がつかない現在、外出を控えるといっても限界がある。私自身もいつのまにかキャリアになっている可能性を否定することはできない。かと言って、一ヶ月、自宅に引きこもっていたとしても、それは自分が感染していないことを確認するだけで、それから外出したらやっぱり罹患リスクは巷にあふれているのだ。
　昨日病院に行ったら、客待で見知らぬご老人から突然声をかけられた。
　「福岡でも感染者が出ましたね」
　「そうですね」
　「でも市内ってだけで、場所は言わないんですなあ」
　「どうせ町中でしょう。博多駅とか天神とか。人混みなところに出かけなければ大丈夫ですよ」
　ご老人が心配そうだったので、そう口にしたが、実際、人混みはマジで危険だと思う。隣に座ってたヤツが咳をしてるのにマスクしてないってだけで口論になり、地下鉄を止めるやつも出てきたくらいだから、他にも不安に駆られてパニックを起こすヤツが出てくるかもしれないと思うのだ。
　そこまでになれば、「福岡人」ってだけで、世間から偏見の目で見られることにもなりかねない。「日本」ってだけで、諸外国から戦前の黄禍思想みたいな差別を受け始めているのに、さらに「福岡は特に」なんて言われるようになったら、悲しいどころの話ではない。実際、福岡人でカッカしやすい人は少なくないからなあ。熱しやすい方には、ぜひ自省をお願いしたい。このまま流行が収まらなければ、マジでどんたくや山笠も中止になっちゃうかもなのだよ？