■新型肺炎、船内の対策を神戸大教授が批判「悲惨な状態」
(朝日新聞デジタル - 02月19日 11:28)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5978603
■【14分6秒の告発動画全文】ダイヤモンド・プリンセスは新型コロナの「製造機」 乗船した医師が船内の混乱で日本政府を批判
(AERA dot. - 02月19日 13:40)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=173&from=diary&id=5978838
■クルーズ船「乗船」の神戸大教授が対応批判 菅氏は「感染拡大防止を徹底」と反論
(毎日新聞2020年2月19日 12時23分)
https://mainichi.jp/articles/20200219/k00/00m/010/097000c
新聞も全然報道しないなー、と感じたので、前の日記をアップしたのだけれど、ようやくニュースにしたところが現れた。朝日だけど(苦笑)。TVでも、岩田氏の発言を受けて、菅官房長官が「感染拡大防止に徹底して取り組んできている」と答弁したことを報道した。
でもねー、一番問題になってた「レッドゾーンとグリーンゾーンがぐちゃぐちゃ」との指摘に対して、菅さん、「イエスかノーで答えることはできない」と言葉を濁したんだよねー。厚労省の幹部も「病院のように区別するよう作られた建物と、船の中で区別するには構造的な限界がある」と言い訳してるけれども、岩田氏が指摘しているように、「完全な『区分け』」ができないと、根本的な感染対策はできないのである。岩田氏曰く、「どんなにPPEとかですね、手袋とかあってもですね、『安全と安全じゃない所』っていうのをちゃんと区別できてないと、そんなものは何の役に立たない」のだ。実際に防御服に身を包んで入船したＤMＡＴ(災害派遣チーム)の一員が感染してしまったという事実がある。言い訳できることじゃないんだよ。
だったらさっさと全員下船させて、船外の病院施設に入院隔離すりゃよかったじゃん、って話になってしまう。要するに収容先を準備することができなかったから、船内閉じ込めなんて悲惨な状況になっちゃったわけで、政府や厚労省の無策を弁護できるものではない。
3,000人もの乗客をどこに入院させるんだとコメントしている人もいるが、それを複数の施設・病院に分散してでも何とか収容先を見つけるのが行政がやらなきゃならない仕事なんでね。でもそう批判されたって、どうせいつもの言い訳で「想定外だった」って言うんだろうよ。けれどもそんなのは結局、自分の無能の証明をすることにしかならない。
せめて各国がチャーター機を送ってくる前、隔離が始まった時点で政府から海外客の引き取りを要請しときゃよかったのにね。そういう発想をした政治家が、誰一人いなかったのには恐れ入る。俺ですら「外国人はその国に帰したら」って思いついたのに。遅くともインド人船員が助けを求めた動画を投稿した時点で、即時対応すべきだったね。
mixiは政権寄りのネトウヨさんの巣窟になってるから(と書くと私をパヨク認定する人がいるが、毎回書いてるように右翼だから。右翼から見ても現政権は支持できるものじゃないのだ)、岩田氏の告発にもケチをつけまくっているが、そうした批判が感染防止の役に立つのかってことを、もう少し考えてほしいと思う。思想信条の違いで文句をつけていい問題じゃないでしょうが。
ダイヤモンド・プリンセス号の乗客は、ほぼ全員の下船が決まったようだから、今後、感染の蔓延は抑えられていくだろう。けれども今後拡大が懸念される「市中感染」が常態化した場合、各医療施設に感染症の専門家が一人もいない、という同様の悲惨な状況になる可能性も否定できないのである。
岩田氏を非難してる人はさ、自分が感染したのに、検疫も入院隔離もしてくれない、看てくれる医者も感染症のことがよく分かっていない、なんて状況に置かれることを想像してご覧よ。それでも「政府はよくやってくれてる」って評価するのかね？
何だか本当に一生部屋の中に引きこもりたくなってきたよ……。
ログインしてコメントを確認・投稿する