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2020年01月20日21:05

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AかげんでIのない美空ひばり

AI美空ひばりに賛否分かれる「故人とAIは別物」観は必要か
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=145&from=diary&id=5942511

 賛否の「賛」が少なからずあるってことにビックリするんだが、何かね、AI美空ひばりに感動した皆さんは、例えば遺族が「じゃあ次は若い頃の美空ひばりを再現してAV映画を作ろう」とか言い出したら、それにも賛成しちゃうのかね。
 もちろんそんな可能性は万に一つもないと信じたいが、ウワサによると相続人の義理の息子さんは借金で首が回らなくなってるって話なのだ。AVは極端にしても、次々と「新曲」を唄わせ続けるくらいのことはやりかねないんだよ。
 ていうか、AI美空ひばりは今回が初お披露目ってわけじゃないからね。鈴木清順の映画『オペレッタ狸御殿』で既に「映画俳優」として出演済みだし、新曲『極楽蛙の観音力』も披露しているのである。あの時の「出演料」も、受け取ったのは息子さんなのだろう。新映像に新曲を作り続けることに抵抗感を持ってはいないと思しい。
 本人が生きていて、納得してるんなら構わないよ。たとえば、CG技術で若返って見せるパターン。ブラッド・ピットが『ベンジャミン・バトン』で若返っていく演技を見せて、これにはCGが大いに貢献した。最近も、ウィル・スミスが『ジェミニマン』で、自身の若いクローンを「一人二役」で演じたりもしている。
 けれどもなあ、自分が死んだ後も、過去の自分が演じたり歌ったりした映像ではなくて、全く新たにでっちあげられたものを、「自分だと思ってほしい」と考えるものだろうか? もっと長生きして歌いたいとは思っていただろうが、死んでもCGに代わりになってほしいと願うものだろうか。何かのマンガの台詞ではないが、限りがあるからこそ、最後まで燃やし尽くす命の炎というものがあるのではないだろうか。
 AI美空ひばりが許されるのなら、AI石原裕次郎だってAI島倉千代子だってOKじゃん、ということになるが、それは果たして故人の名誉を保障することになるのだろうか。
 まさしく「冒涜」と呼ぶしかない行為だと私には思える。しかし、そのことを糾弾しようにも、元凶である鈴木清順は既に故人。AI鈴木清順を開発してもらって、それに文句をかましたって意味はない。だって「別人」、いや「別物」なんだからね。逆立ちして考えたって、AI美空ひばりが「無意味」「無価値」であるという真実は自明だと思うのである。
 これが毎年の紅白の伝統になっちゃったら、歌番組としての命脈も尽きることになると思うよ。



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