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2019年02月22日11:12

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『妖怪ウォッチ』の専門グッズ店がなくなる……(2月24日(日)まで)

■妖怪ウォッチ、最後の公式店閉店へ ついに発祥の地も
(朝日新聞デジタル - 02月21日 17:53)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=5507994

■【重要なお知らせ】ヨロズマート公式オンラインショップは引き続き営業いたします!
https://shop.mu-mo.net/avx/sv/list1?jsiteid=YORO&categ_id=8002803

 キャナルシティ博多の「ヨロズマート」、開店が16年7月って、まだ2年と7ヶ月しか経っていないんだよなあ。ブームが去ったからって、いくら何でも早すぎない?
 開店当初から、時々寄っていた店ではある。店舗は広くて品揃えも豊富ではあったけれど、大人対象のグッズはほぼなかった。ネックストラップは便利だったが、ちょっと何かに引っかかると、すぐ壊れるのがネック(シャレかよ)。デザインに凝ってはいるものの、高価な割には物の品質には拘りがないのかなと思って、買い直しはしなかった。
 他のグッズも、総じて利便性を考えたら「百均で買った方が安い」ものばかりで、まあキャラグッズというのはそういうものであるから、よっぽど大人の関心を惹く「付加価値」がなければ、人気の下落に従って、売れ行きが落ちていくのは仕方のないことであろう。

 閉店となれば、最後に何か買っておきたいという気にはなるけれど、そんな感じだからこれと言ってめぼしい買い物はないのである。
 ぬいぐるみは要らないし、ポーチやらバッグやらも、やはり造りが甘そうで使い勝手もない感じである。
 キャナルシティ内にはスタジオジブリの「どんぐり共和国」もあるが、子どもを引き入れたついでに大人買いもさせている点では一日の長がある感じだ。あちらではたまにネクタイも買っていたが、ヨロズマートではタイピンの一つも扱ってはいない。ハナから大人には売れないと諦めていたのかな。アニメの方は大人向けのギャグやストーリーも少なくなかったんだが。

 これから先は、グッズは主にオンラインショップで販売することになるというアナウンスがあった。となると、玩具店での委託販売はもう行わないということなのだろうか。もっとも、アニメショップやトイザらスなどで、他のアニメグッズと並べられても、今イチ購買欲をそそられない。品目によっては製造中止になるものも出てきそうな気がする。というか、出てくるよねえ。

 「ポケモンGO」が出たときに、これ、妖怪ウォッチでもやったらポケモンを超える大ヒットになるんじゃないかと、妻と会話したことがある。実際にレベルファイブは「妖怪ウォッチワールド」を発表することになるのだが、これが発売されたのはその二年後のことだった。
 そのころには、ポケモンGOのブームもすっかり下火になっており、この手の「探し物ゲーム」に対する関心自体が薄れていたこともあって、妖怪ウォッチワールドはたいした話題にもならなかった。せめて一年前に発売していればねえ、と思ったが、レベルファイブはこうした「機を逃す」ことをしょっちゅうやらかしている。

 ゲーム業界は先読みが難しいと言ってしまえばそれまでだが、シロウト眼で見ても、「これ、外してるんじゃね?」と思えるようなダメ企画が、ここのところ連続していた。ゲーム発売の度重なる延期は、社員の大量離脱にあるという話だが、社員が上に対して愛想を尽かしたのでなければ、そこまで悲惨な状況に陥るものではない。社員はよっぽど腹に据えかねるようなブラックな環境に置かれていたのだろう。まったくシャチョーさん、何をやってんだか。
 ブームというのはいずれは去るもの、と割り切れるものなら良いが、もう少し頭が働いていれば、まだ数年の延命はできたのではないかという気もするのである。

 おそらく多くの人が指摘するのは、「シャドウサイド」以降の設定、デザイン変更が致命的だったということじゃないかと思う。第1作から30年後、というのは悪いとまでは言えないが、かわいいキャラが受けてたのに醜くしてどうするのだと。
 好意的に解釈すれば、マンネリに陥ることを危惧したスタッフが攻めの姿勢を見せた、ということになるのだろうが、受けない方向に舵を切っては元も子もない。はっきり言ってしまえば、ジバニャン、コマさんを超える人気キャラを何年経っても生み出すことができなかった「焦り」が迷走を生んでしまっただけのことなのだろう。
 私などはその迷走ぶりが面白くて、映画シリーズもどんどんトンデモになっていくのが毎年楽しみではあったのだが、興行成績は正直なものである。シリーズ1、2作は『スター・ウォーズ』シリーズに初週動員で2タテを食らわす勢いであったのに、一昨年から明らかに力を失いつつあった。
 このままでは店舗だけの話ではない、ゲームやアニメシリーズも終焉を迎えることになりはしないかと心配なのである。やっぱりねえ、地元贔屓はしたくなるものなんだよ。

 その地元とのリンクをつなぐことを避けがちなのもどうかなと思ってしまう。
 レベルファイブの本社は赤坂にあって、物語の舞台となっている「さくらニュータウン」のモデルはそこだということになっている。「ひょうたん池」のモデルは明らかに「大濠公園」だ。
 しかし、実際に赤坂や大濠公園に行って、あたりの風景を見渡してみても、今一つ、妖怪ウォッチの聖地に来たという印象は薄い。全国区の作品であることを勘案して、どこそこがモデルだという限定されたイメージで捉えてもらいたくはない、という意図で作画されているせいなのだろう。作中では、どこの街並みも、実際の風景と重ならないようにざっくりとブラッシュアップされたイメージで描かれているのである。
 しかし、「聖地巡礼」が作品の人気にも反映している現在、リアルな町の風景を借りることは決して損にはならないと思うのである。「妖怪ウォッチ」でそれをやるのはもう遅すぎるのだが。

 アニメシリーズは再び原点に返って、天野ケータとジバニャン、ウィスパーらの妖怪探索の物語が紡がれるようである。いったん人気が落ちたものを、もう一度同じ水準かそれ以上に回復させることは相当困難だろうとは思う。正直、妖怪のアイデアも尽きているのだろうし、社長さんの脚本は拙いところが多すぎる。
 このままジリ貧になって、早晩、ゲームやアニメも終了、ということにもなりかねないが――私たち大人が『妖怪ウォッチ』に期待していたのは、実は『ポケモン』の代替品や亜流ではなく、スタジオジブリ作品(特に『平成狸合戦ぽんぽこ』)の「ファミリー化」だったと思うのだ。
 ヒットはしているものの、いささか高尚で難解なところのある(観て褒めてる人も、案外、映画の本質を掴めていない)ジブリ作品を、ドラマの王道に則って、大衆化したシリーズに、『妖怪ウォッチ』はなれるのではないかと考えていたのだ。
 『ポケモン』の映画シリーズはその域に到達しようとして、毎年やり損っている。『妖怪ウォッチ』も、伏線の張り方に杜撰なところがあるせいで、結末にとまどいを覚えることも少なくなく、感動を阻害させる結果になっている。そこが改善されるためには「次」に期待するしかないわけで、何とか人気を維持してほしいと願っているのだが――。
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