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2020年06月19日21:45

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小学校1年生を担任したとき

 ひとりいましたね,ひらがなを書くのに苦労していた子が。たいていの子は幼稚園や保育園で一通り習って入ってくるのでひらがなを書くのにそれほど抵抗はありませんでした。
 苦労していた子が通っていた幼稚園は野性的な活動を重視した特徴ある幼稚園でした。ほぼ一日中外で活動し,机の前に座るということはほとんどなかったと言います。余分な(?)知識はいっさい教えないというのが教育方針でした。だから,彼は小学校に入ってはじめてひらがなと出会ったのです。
 それでも苦労していたのは最初のうちだけです。拗音(きゃ,きゅ,きょ)や促音(とって,かって,もって)が出てくるとそれまで得意気だった子が何人か躓くのに対して,コツを飲み込んだ彼はかえって理解が進みました。
 少しばかり早く履修したからといってそれが優位になるようなことはほとんどありません。逆に弊害になることも少なくないと思います。

 もうひとつ思い出したことがありました。
 小学校では就学時前の年長さんを集めていろいろな検査をします。そのなかのひとつに知能検査があリます。それほど厳密な検査ではないので毎年同じ検査キットを使って実施します(つまり,前年とまったく同じ問題ということです)。
 ある年その検査を受け持っていたときのことです。同じ制服を着た子どもが教室内に半数ほどいました。その子たちがみんな問題をスイスイ解いていきます。ほとんどみな迷いがありません。
「みんな,よくできるねえ,先生感心しちゃった」と何気なく言ったのですが,帰ってきたのは次の言葉でした。
「だって,幼稚園で練習したもん」

 そうは言うもののわたしは幼稚園や保育園の先生にたいへん感謝しています。生活指導(というか,躾)がしっかりされていたことです。話を聞く,無駄話をしない,後片付けをする,時間を守る,わがままを言わない,人に優しくする,などなど。数え上げたらきりがありません。そのおかげでわたしは余分な小言を言わないで済みましたし,トラブルや事故で貴重な時間を咲くことも少なかったように思います。
 その年にしなければならないことがあり,それらをしっかり教育されていたことに感謝しました。


■年長なのに読み書きができず、義母から「ありえない」と叱られたママ。どうやって文字を覚えさせればいいの?
(ママスタジアム - 06月19日 09:01)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=176&from=diary&id=6125695
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