子ツバメたち

　昼前に妻が気が付きました。
「こっちに赤ちゃんがいるよ！」
　それは，数日前に殻が落ちていたところとは別の巣でした。私が殻を拾った巣は毎日観察していましたが，子ツバメがいる気配がありませんでした。どうしちゃったのかなあ，と思っていたところに別の巣で赤ちゃんツバメの発見です。
「何で，あっちに殻が落ちてたんだろう？」
　まさか引っ越ししたというわけではないでしょう。疑問を残したまま納得できない思いを抱えていました。

　ところが，その数時間後，殻が落ちていた巣にも赤ちゃんツバメがいることがわかりました。チッチャな頭が盛んに首を伸ばして餌をねだっています。少なくとも3羽いました。
「こっちもちゃんといたんだ」
　駐車場の梁の表と裏，2つの巣に両方とも赤ちゃんツバメがいました。はじめに発見した方に回ってみると５羽いるように見えました。こちらの巣を巣Aとします。後で見つかった巣の子ツバメは３羽見えます。こちらを巣Bとします。
　てっきりひとツガイしかいないと思っていたのですが，ふたツガイいました。親ツバメはまさか自分の巣を間違えないでしょうが，人間ではまったく区別がつきません。
　さて，どっちの子育てもうまくいってくれるといいのですが，心配ごとがひとつ（ふたつ？）増えてしまいました。