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2020年03月21日22:21

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木曽十一宿めぐり

 木曽路の十一宿とは北の方から,贄川宿,奈良井宿,藪原宿,宮ノ越宿,福島宿,上松宿,須原宿,野尻宿,三留野宿,妻籠宿,馬籠宿の宿場を数えます。いま島崎藤村の『夜明け前』を読んでいて舞台になっている木曽路を一度見ておきたいと思いました。
 『夜明け前』の書き出し「木曾路はすべて山の中である」はとくに有名で,木曽地方には「〇〇はすべて△△である」というフレーズがあちこちにありました。案内してくれた展示館の女性も「木曽谷は山深いところですからすぐ日が暮れてしまうんですよ」と,小説の舞台を思い浮かばせるような物言いでした。
 塩尻まで高速で行きました。6時に出発して着いたのが9時40分でした。ここまではさすがに寒く,とくに駒ケ岳SAまではひたすら我慢の子でした。高速道路では90km/hをやむなくキープです。それ以上出すと寒さに耐えきれないからです。とくに指先がいけません。じんじんしてきて次第に感覚がなくなってきます。それでも100km/hと90km/hでは大違い,安全に走るためにおとなしく走りました。
 塩尻からは国道19号線を南下します。ここからは快適なクルージングでした。高速道路と一般道では耐寒事情がまったく違います。それに加えて今日は刻一刻と気温が上昇していました。9時と10時では地獄と天国のように違いました。
 木曽路十一宿の第一,贄川宿の手前に「是より南 木曽路」の看板がありました。ここから最南の馬籠宿まで古い町並みや関所,代官所跡などの施設を見ながら南下しました。
 古い町並みは奈良井宿がいちばんです。街道を歩いているとまさにタイムスリップしたようで,本物の江戸時代が’そこにあるような気になってきます。これほど整然と保存されている町並みは他に類を見ないのではないでしょうか。
 奈良井川に架かっている「木曽の大橋」も雰囲気のあるいい橋でした。清流と橋と古い街がうまくマッチしていい景色をつくっていました。
 福島宿では関所跡,御料館,山村代官屋敷を見学しました。なかでも一風変わっていたのは御料館です。ここは「旧帝室林野局木曽支局庁舎」という施設らしいのですが,まったく知らずに入りました。外観がまさに明治の洋館だったからです。案内の女性がずっとついて来てひとつひとつ丁寧以上の説明をしてくれました。
 今日の宿場見学はここまでにしました。時間がなかったからです。福島以南は木曽路をたどるだけにしました。有名で見学しがいのある妻籠宿,馬籠宿の散策は次回の宿題にしました。
 ルート上にある馬籠峠は妻籠宿からワインディングロードを駆け上がっていきます。なかなか素敵な道で思ったより長く,走りやすくて楽しい道です。頂上の峠で休憩していたら外国人カップルが2組も歩いて通り過ぎました。馬籠も妻籠も古い日本を味わうのには手軽な観光施設なんでしょう。
 中津川からは高速で帰ってきました。473.9km,久しぶりのロングツーリングになりました。
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