mixiユーザー(id:18441979)

2019年10月13日20:05

134 view

日常生活を営むだけなら小学校4年生までの履修でOK

 以前どこかでそんな理屈を聞いたことがあります

 長年,小学校で教えてきましたが,4年生という線引きには実感するものがあります。4年生までの勉強はおおむね具体的で,生活に根ざした事柄が中心です。問題としても実生活に照らし合わせて把握できることがほとんどです。
 たとえば,「1個550円のスイカを3個と95円のナスを7個買いました。10000円でいくらお釣りがくるでしょうか」
 これが5年生になると実生活ではあり得ないことを扱うようになります。たとえば”平均”,愛知県の人口密度を計算したら1,457.4人になりました。「0.4人ってどういうこと? それ,どんな人?」となります。
 10個のリンゴを5人で分けたら10÷5=2で,1人2個ずつになります。ところが5年生以降になると,10÷0.5=20などという計算が出てきます。
「あれれ? 割ったのにふえちゃったよ」まず,ここでひっかかります。第一,0.5人で分けるという状況が理解できません。それ以上に,全部で10個のリンゴを分けたら1人分が20個になるなんてとうてい納得できません。
 日常生活では「0.5人で分ける」という”事件”に出くわすことはまずありません。5年生からの勉強は日常生活には不要,という理屈は大いに理解できます。
 実際に勉強についていけない子が急増するのも5年生からです。実生活から離れて抽象世界に突入してしまうからだと思います。ここで1回目の分かれ道があるような気がします。

 ただし,勉強ができるできないで人の価値は決まらないし,将来の幸不幸とも関係がない,ということも実感しています。


■語学、簿記…「学生時代の授業」、大人になって役に立っていると思う?
(TOKYO FM + - 10月12日 19:10)
https://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=257&from=diary&id=5824251
5 2

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する