夫婦は同姓のほうがいいと思います，が･･･。

■女性裁判官は全員が「違憲」意見　夫婦同姓の合憲判決
(朝日新聞デジタル - 12月16日 20:32)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3763450

　同姓を強要することは差別ではないと思います。男女どちらかの姓を選択できると明記されているわけですから，現行民法の違憲を問うことは出来ません。女性裁判官には世論のバイアス（女性という立場のバイアス）がかかっていると思わざるをえません。

　それより子どものことを考えれば同姓であることのほうが一等温かい社会だと思うのですが，どうでしょうか。
　もちろん同姓を強要することのデメリットはあります。改姓しなければならないときの手続きの煩雑さとか，慣れ親しんだ姓を放棄しなければならない悔しさとかはわからないでもありません。
　でもそんなことは，父親と自分の姓が違う子どもの心を掻き乱す大波に比べれば，はるかに小さなデメリットです。子どもの気持ちに立ってみれば，自分の姓と父親や母親の姓が同じなのは大きな安心なのではないでしょうか。同性・別姓についてはさまざまな意見がありますが，この一点で現行の日本のシステム，つまり同性のアドバンテージを確信します。それは諸外国がどうであるかは関係ありません。いいものはいいのです。

　ただひとつだけ危惧することがあります。
　それは，現行のシステムでは日本人の姓は今後減少することはあっても増えることがないことです。妻か夫のどちらかの姓しか選べないわけですから，新しい姓が生まれることはありません。一方，選ばれなかった姓は確実に消滅していきます。
　ひとつの姓が完全に消滅するのは長い年月がかかるかもしれませんが，少数であればその姓は消滅する運命にあるわけです。メンデルの優性遺伝の法則と同じ理屈ですね。

　1,000年後，5,000年後には日本人はみんな「佐藤」になってしまうかもしれません。
　みんなが「佐藤」さんになってしまったらそれは味気ない，さて，どうしましょう？