今朝の中日新聞でインパクトのある映像を知りました。コラム「中日春秋」で紹介されていた,1964年の大統領選挙のテレビ広告です。ネガティブキャンペーンとしてあまり評判はよくないようですが,深刻な問題をついていると思いました。
デージーアド
https://www.youtube.com/watch?v=9Id_r6pNsus#t=15
<以下引用 中日春秋全文>
歴史に残る、あるテレビ広告が放映されたのは一九六四(昭和三十九)年九月だから半世紀前である。わずか六十秒。放映されたのはたった一回。それでも、選挙広告の歴史を大きく変えたといわれる。
その年十一月の米大統領選挙は民主党現職のジョンソン大統領と共和党のゴールドウォーター候補の争いになった。その広告は民主党のジョンソン陣営が流した。
その後、「デージーアド」と呼ばれるようになった広告の内容はこうである。少女が草原でヒナギクの花びらを数えている。「ひとつ…ふたつ…みっつ…」。やがて男の声が重なる。「…スリー、ツー、ワン、ゼロ」。核爆発の映像が流れ、ジョンソン大統領の声。「これは大変な賭けです。すべての神の子が生き続けられるか…」
ネット上で今も見ることができるが、白黒の映像が実におっかない。民主党としては好戦的なゴールドウォーターが大統領になれば、ベトナム戦争で核が使用されると印象づける作戦だった。
共和党の抗議で、その後は放映されなかったが、ジョンソンは大勝し、その広告も勝因の一つに数えられた。
衆院選である。師走の選挙への有権者の関心が気になるところだが、「デージーアド」の結びはこうである。「十一月三日はジョンソンに投票を。家にいるなんてとんでもない危険を冒さないでください」。十二月十四日をお忘れなく。
<以上引用>
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