「新九郎奔る!」3巻まで読了。
応仁の乱の話だ。 依然よく解らない。
本書によれば、この乱で頭の良い人(細川勝元)がゲリラ戦を発明する。と書いたところで違和感を感じる。もともと戦争とはゲリラ戦ではないだろうか?
「やあやあ我こそは・・・」などと名乗りをあげて戦う事のほうが不自然だ。
もともと殺しあう事にルールもへったくりもない。だが何時からか「卑怯」という概念が生まれた。武人は正々堂々と戦わなければならない。とはいえ、戦争で効率良く勝つ為には卑怯な事をしたほうが良いのだ。
実は近代戦でも似た状況がある。ジュネーブ協定のせいだ。本協定では非戦闘員を殺してはならない。ベトナム戦争では民間人と戦闘員の区別がつかなかったせいで虐殺があったと聞く。二次大戦でも南京虐殺は同じ理由だと聞く。戦闘服を着ないで民間人のふりをして戦闘に参加する。それがゲリラ戦。
「ホモサピエンス全史」に依れば、人類は虚構を信ずる能力を獲得してから爆発的に発展したという。
卑怯という虚構が合理主義という虚構で否定され、再び人道主義という虚構で肯定されている。
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