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2020年01月21日11:34

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変わったね、変わらないね

1月21日(火)晴れ
4年ぶりの同窓会は楽しかった。
ワタクシは、中学生の頃から変わらないなあと、可笑しくもあり、少し情けなくもあり。
4年前は、ホント久しぶりに会う面々に、懐かしく、ただただ懐かしく、面白く、楽しかった。
が、今回も、ほぼその同じメンツである。
懐かしさも中ぐらいなり、である。
また、クラスごとのテーブルなので、ますます変わり映えしない。
おまけに隣は、中学校の頃、大嫌いだったN野君だ。
ワタクシ、だいぶ大人になったし、角も取れて丸くなったと自覚している。
が、こいつだけは嫌いだ。
中学時代、友人Mは「もったいないよね〜N野君って!綺麗な顔しているのにアホだよね〜」と言ってたが、とにかくアホ嫌いのワタクシはN野君の顔が綺麗だとはこれっぽっちも思わないし、アホが顔ににじみ出てるわ!と思っていた。
とはいえ、ワタクシも大人になったから、前回の同窓会の時にはだれかれ分け隔てなく、にこやかに対応し、思い出話に花を咲かせた。
が、宴もたけなわ、そろそろお開きかという頃、このN野が「この後、ホテル行こうぜ!」と女子たちに声かけ出した。
いや、ワタクシに言ったわけではない。
が、これが聞こえた瞬間、「かーーーーっ!!!やっぱりこいつはアホだし、最悪の状態のまま大人になったってことかっっっ!
冗談のつもりだろうが全くもって面白くないし、品がないっ!」と、ワタクシの『N野嫌い』再燃。

それなのに、こいつが隣かっ!と苦虫つぶした顔で、反対側のかこちゃんに乾杯のビールを注ぐ。
N野!お前はそっちの男子に注いでもらえ!わたしゃお前に注ぎたくない、なんて大人げなくN野に背を向けた形でゆっくりかこちゃんと歓談するも
気配りかこちゃんが「N野に注いであげて!」
チッ!
はいはいはい、ドボドボドボ・・・大人げない・・・

前回100人くらいの参加者で、今回はそれを少し下回る参加者ってことで、前回より狭いお部屋ではあったが、それゆえ他のテーブルも良く見渡せる。
かこちゃんが「ね〜ね〜、あの売れないミュージシャンみたいなヤツ、だれだっけ?」
めっちゃガタイのいい、ロン毛ソバージュのニット帽野郎は、確かに異彩を放っている。
顔の広いかこちゃんがわからないのに、中学生時代の視界30度くらいのワタクシがわかるはずない。
かこちゃんが「この4年でまた劣化が激しい人、いるね〜」と手厳しい。
「Kさんはさ、子供の頃ブスだったじゃない?でもさあ、やっぱりお金とか品位とか地位とかで、今、結構いい感じになってるよね〜」
Kさんは、おうちがお医者さんのお嬢さんだった。
確かに、この中でマダムという称号を一人与えなさいと言われたら彼女になるかもね〜というくらい品のいい奥様になっている。

一次会がお開きになり、二次会のカラオケへと繰り出す。
結構な出席率で、一番広いであろう部屋が、ぎゅうぎゅう詰めである。
ここでも、相変わらず小学校からの幼なじみY花姉と、高校友のA美さんとつるんでいる。
これじゃあ帰省した時の飲み会と変わらない。
間で、かこちゃんもんちゃんと喋って、これまた帰省した時の飲み会やファミレスランチと変わらないではないか。
ワタクシ、同窓会に出る意味があるのか???
かと言って、たまたま通りかかったH君が「あ!Nさん!君とは昔カミキリムシとクワガタを・・・」と言いかけるのをかぶせるように
「はいはい、私、クワガタ持って行ってたのね〜学校に」
4年前に聞いた時は驚いたけど、もう二度は聞かなくていい話だ。
このまま話を続けるとまた「ぢつは僕、君と仲良しだったH坂さんのことが好きで・・・」と言いだすかもしれぬ。
今度はY田君が誰かにワタクシを紹介しようとして・・・
「NさんだよNさん。覚えてない?きちんとした女の子でさぁ〜ランドセルをきちんと背負って・・・」と4年前と同じことを言う。
はいはい、認めますよ、ワタクシ、なんの取り柄もないし、みんなの記憶に残るようなことない地味な子でしたよ。
でも、どいつもこいつも4年前にした話をまたするんかい!
めんどい!くそめんどい!

でもしょうがない。ワタクシのことをよく覚えている人、ワタクシがよく覚えている人、って言うのが少ないのだから。
興味が無かったのだ。他人に。
自分が興味のある人以外の人に。
その人がどこに住んでいるとか、誰のことが好きだとか、その人の交友関係とか。
全く興味なかった。
かこちゃんは逆だ。
「あの子は児童福祉施設から通ってた」とか「兄弟がいて、ウンヌンカンヌン」とか「親がヤクザで」とか、先生方の不倫話まで、ワタクシが何一つ知らない情報をそりゃよく知っている。
これは親も関係してくるんだなあ、親からの情報っていうのもあるよなあ。
うちの親は、もしかしたら子供に変な情報を入れてはいけないと思って、止めていたのかもしれない!と思い・・・
帰宅してから母に「ね〜ね〜○○先生の話とか知ってる?」と話を振ると、全く知らず、
さらにはキラキラした目で、興味津々聞いてくるあたり「子供の悪影響を考えて噂話を耳に入れない」なんていう高尚な教育方針があったようには思えず・・・
この親にしてこの子。
単に情報アンテナが低いというか情報網を張り巡らしてないというか。

今回の同窓会は開催時間が3時からと早かったので、二次会がお開きになったのもまだ9時半くらいだった。
かこちゃんが「ね〜ね〜、一人千円ずつ出して3人でタクシーで帰らない?」
なんと、あの、N野と3人で!という話だ。
かこちゃんはここから一番近いところに住んでいるから、すぐに着く。
そのあと、結構な時間、ワタクシはN野と二人でタクシーで帰るというのか。
嫌じゃ!
n「まだバスいるよ!あたし、バスで帰る。かこちゃんもバスで帰ろうよ。」
かこちゃん「私、バス、大嫌いなんだヨォ〜」←田舎の車社会には多いのだこういう人
N野が「俺んち、キミの家の近くだぜ。」
知らんがな。あたしゃオマエと帰りたくないんじゃ!
「あたし、バスで帰るから!」
A美やY花姉が爆笑しながら「頑なだね〜」
たとえもうバスが走っていなくても、N野とタクシーで帰るくらいなら3千円かかっても一人で帰るわい!

と、齢55にして、15の春の頃と全く変わらない自分にほれぼれしながら(・・・・・)満員バスに揺られて帰る。
バスを降り、実家までの夜道で見上げた夜空の上弦の月が綺麗で。
星も空いっぱいに瞬いていて、綺麗で綺麗で。
変わったね、変わらないね。楽しかったね。また会いましょう。
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