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12月に入って新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらず、計画していた年末年始の旅行は取り辞めることにして、高齢の両親がいる実家への帰省も控えることにしたため、6日間の年末年始の休みは何も予定がなくなり、転勤に伴い10月から住んでいる茨城県取手市にとどまることにした。
そのため、年末年始の休みの6日間、食事は取手で年末年始でも営業している店を探して食べるしかなく、初日の12月29日は昼飯は100円引きクーポンを使ってコンビニ弁当、夕飯は野菜摂取できるメニューがあって値段も安い「日高屋」取手東口店で済ませたが、どちらも全然おいしくはない。
営業する店が限られる大晦日と元日は仕方ないにしろ、翌12月30日火曜日はまだ営業している店はそれなりにあるだろうから、1食くらいは大手チェーンやコンビニ弁当は避けたいところである。
インターネット検索しても年内の営業がいつまでなのか分からなかったものの、営業しているようなら昼飯に食べたいと思い、ジャンキーな安っぽい焼そばのみで頑張っている焼そば「山口屋」へ行ってみることにした。
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暇で退屈しており急いではいなかったことと、もし「山口屋」が営業していなかった場合に代わりになるような営業している店があるのか探すのを兼ね、クルマでは行かず18分ほど歩いて行ってみると、ありがたいことに「山口屋」は営業しており、店内の掲示を見ると年内の営業はこの日まで、新年は8日から営業とのことで、この日来て大正解だった(写真3)。
メニューは玉子の有り無しと量の多さが選べるだけで実質「焼そば」しかない店で、今回はさほど腹は減ってはいなかったので量はいちばん少ないので十分だから今回は「焼そば玉子入(250円)」を注文。
隣の厨房でおばあちゃんがハカリで重さを計りながら丁寧に作ってくれるが、メニューは玉子「入」となっているが、実態は玉子「乗せ」である。
その玉子焼きをめくってみると、青海苔が掛けられたソース焼そばに紅生姜が添えら れている。
まずは玉子なしでそのまま食べるが、ハムとキャベツが入った薄味のソース焼きそばである。
2口目は玉子と共に食べるが、玉子焼きには味は付いておらず、素朴な味わいでホッとする。
ただ、少々味が薄いので、途中からはテーブルに置かれているソースを追加。
さらに白コショーも掛ける。
結構掛けた。
こうすることで味が濃くなり、コショーがピリッとして安っぽいが旨い。
玉子も一緒に食べればなおおいしい。
コシなどまったくない柔らかい麺もジャンキーさを増幅させており、昭和の時代のままの雰囲気でいただく安っぽい焼そばを噛み締めながら、最後の1口まで食べ進んだ。
完食すれば、これで250円なんだからもう大感激である。
ほかに客もいなかったので、おばあちゃんに「何年くらいやってるんですか」と尋ねてみたが、「よく聞かれるんだけど、自分も年を取って昔のことはきちんと覚えてないんですが、40年はやってます」とおおざっぱな答えだった。
自分も創業何年目なのか正確に知りたいわけでもなく、昭和の頃からずっとやっていることが分かっただけで十分である。
ともかく、この雰囲気で、しかも玉子なしだったら200円から焼そばが食べられる「山口屋」、取手が誇る隠れた名店だろうと思う。
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