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去年の6月まで北海道勤務している間はズワイガニにはさほど興味はなかった。
ところが、7月に福井に転勤になり、福井県でのズワイガニの漁期は11月5日から3月20日だが、それは高品質の個体は「越前がに」というブランド名でも知られるオスのズワイガニで、12月末までは福井では「セイコガニ」と呼ぶメスのズワイガニ漁も解禁され出回っていた。
北海道では禁漁だったこともありメスのズワイガニなんて見たこともなく、「セイコガニ」の漁期に2回食べた。
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あとは漁期終了まではオスのズワイガニしか水揚げしないのだが、2月19日から漁期終了までの31日間は「ズボガニ」とか「水がに」と呼ぶズワイガニが解禁になるんだそうだ。
そんなカニ知らなかったが、種類としては同じズワイガニのオスなのだが、脱皮してさほど時間が経過しておらず水分が多く、身も詰まっておらず「スボッ」と抜けることからそう呼ぶんだそうだ。
脱皮で体力を使ってまだ回復していないためミソも緩くおいしくはないらしく、通常は茹でて半肩ずつ流通し、値段は「越前がに」の半値以下と手頃である。
元々カニミソが苦手な自分は、高価なズワイガニを注文してもミソは食べられないのでもったいない。
脚だけで安く出回る「ズボガニ(水がに)」なら手軽に楽しめるので、「ズボガニ」解禁を待って食べてみた。
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確かに身は詰まっていなかったが自分にはこれで十分で、1度も冷凍されていない「ズボガニ」はおいしかった。
それが半肩1000円台から楽しめるなら「ズボガニ」があるうちに積極的に食べておきたい。
漁期も残すところあと1週間となった3月13日金曜日、福井県では新型コロナウイルス感染者がまだ1人も発生しておらず危機感もなく、今のうちに「ズボガニ」を食べておこうと仕事を終えてから福井駅前に繰り出し、解禁日に初めて「ズボガニ」を食べに行ってみた大衆海鮮酒場「たら福」を再訪。
ここの「ズボガニ」は小ぶりで身もスカスカで品質はイマイチなのだが、その分半肩1380円と激安なので(写真2)、接待には使えないが自分で気軽に楽しむ分には最適である。
まずは「厚揚げ」が配膳されるのを待って、福井市の地酒「常山」純米をちびちび始める。
注文してからお店で豆腐から揚げて提供されるから時間は掛かるが、都道府県庁所在地では57年連続で「厚揚げ・がんもどき類」の世帯当たり消費額日本一の福井の「厚揚げ」は旨いのだ。
したがって、外はカリッと揚がっており中はトロッとしており日本酒によく合う。
そして「ズボガニ」を注文。
身が詰まっていない代わりに脚の細い部分の身も出しやすい。
じっくり楽しんでいたところだが、スマホに仕事の電話が掛かってきてしまった。
カニと格闘中に仕事の電話は困るのだが、残念ながら無視できる案件ではなく、じっくり飲み続けるわけにいかなくなってしまった。
かと言ってカニを残すのはもったいないので、残りの「ズボガニ」を急いで食べ、残っていた酒をあおる。
酒は1杯しか飲んでいる余裕がなかったこともあり、会計したら2760円と、カニを半肩食べても3000円以下に収まり安かった。
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