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2020年04月01日07:46

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福井・越前町(厨)B級グルメ、「ズワイ丼」&「水がにフルコース」を食べに「青海食堂」再訪(3/8)

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カニに目がない兵庫県の某マイミクさんが福井県でズワイガニ漁が行われているうちに土日の休みにカニを食べに来てくれることになり、土曜の夕方に福井に着き、合流して一緒に駅前の居酒屋で一杯引っ掛けた。
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そのまま一緒に帰宅しウチに泊まっていた3月8日日曜日、マイミクさんは昼飯を食べて兵庫へ帰るというので、昼飯にカニを食べに連れて行くならこの店しかないだろうと、越前町の「青海食堂」の親父さんに数日前に連絡して電話で相談していた。

元々老舗のダイビングショップで(今も)、ダイバー向けに昼食を提供していたところおいしいと評判になり、小洒落たカフェ風の「青海食堂」もやるようになったという店で、とてもカニを食べさせるような雰囲気の店ではないのだが、親父さんの実弟が越前町の漁師でありいいカニが安く手に入るらしい。

とにかくカニを心ゆくまで食べたいと思って福井まで来てくれたマイミクさんのことだから、高級なズワイガニの身を半身分だけ使った「ズワイ丼」だけじゃ安くても満足してもらえないだろう。

前回その「ズワイ丼」を食べに行ったときに、福井県では2月19日から3月20日までの31日間だけ解禁になる(石川県では禁漁)、同じオスのズワイガニなのだが脱皮してからさほど経過しておらず身が詰まっていない代わりに安く出回る「水がに(ズボッと抜けるから「ズボガニ」とも呼ぶ)」を使って安くフルコースに仕立てた「水がにランチ」も始めたなどと聞いた。
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そこで、その「水がにランチ」のご飯を「ズワイ丼」に替えてもらえないか相談したところ、破格の3500円(税込)でやってくれることになった。

そんな経緯で、これでマイミクさんに満足してもらえなかったらもはや自分の手には負えないレベルの要求と覚悟し、満を持してマイミクさんをクルマに乗せ、予約していたお昼前に越前町の「青海食堂」に着いた。

作業小屋に親父さんがいたので挨拶すると、目の前のカゴに生きたカニがいっぱい。
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「これが水がにですか?」と尋ねたら、これは「ズワイガニになれなかった山がにで、売り物にならないんですよ」などと何だかよく分からないことを言う。

確かに高級なブランド越前がにと較べると小さく脚も細いが、ちゃんとズワイガニの形はしているし、甲羅にカニビルの卵がたくさん付着していることから脱皮してからかなりの時間が経過しており身は詰まっていると思われるのに「売り物にならない」だなんてもったいない。

ちゃんと説明して安く売れば人気が出ると思いますなどと伝えてから食堂へ。

まずは前週食べにきた「ズワイ丼」が配膳されてきた。
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さらにしばらく待つと「水がにランチ」からご飯を外した一式も配膳。
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想像していた以上に素晴らしい内容に度肝を抜かれ、この後にさらにカニのすり身汁まで出てきたが写真を撮るのを失念。

半肩は定番の茹でガニである。
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脱皮してさほど経過していないため身は詰まっておらず身が「ズボッと」抜け、水分も多くみずみずしくて甘くて非常においしい。
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脱皮で体力を使ってまだ回復していない水がにのミソは緩くおいしくないと言われ、身も水分が多く鮮度落ちも早いため、通常は水揚げするとすぐに浜茹でにされ解体され内蔵部分を外して半肩ずつ流通するが、漁師である弟さんが水揚げする越前港から歩いて来られる距離でもあり、生きたまま仕入れることができるためか、何ともう半肩分は刺身である。
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福井勤務になるまでカニにさほど興味がなかった自分はカニ刺なんて初めてである。

ちょんと醤油をつけて食べてみると、みずみずしくてプリッと感もあり、そしてめちゃめちゃ甘くて旨い。
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これは醤油など要らない。
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そして、脚の付け根の胴体部分は焼きガニで出てきた。
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焼きがにも自分は初めてである。
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焼いたことで水分が飛んで身をほじくり出すのが少々大変だが、フグヒレ炙りみたいな香ばしさも出ておりこれも旨い。
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さらにこれは「味は緩い」という水がにのミソに味付けして、ほかのカニ身と共に甲羅焼きにしたものとのこと。
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水がにのミソなんて非常に珍しいが、元々カニミソが苦手な自分は、焼いたことによってさらに濃厚な風味になっており、半分くらいは我慢して噛まずに吸い物で流し込んだが途中でギブアップし、残りは「旨い旨い」と食べているマイミクさんに食べてもらった。
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カニミソ好きだったらこれで酒が飲みたくなるんだろうな。

水がにフルコースに夢中になるあまり「ズワイ丼」を食べている余裕などなかった。
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高級なズワイガニの身を半身分使っているとのことでご飯が見えないくらい敷き詰められたカニ身、これ全部ズワイガニだなんて贅沢である。
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自然の甘みが強く旨いに決まっている。
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醤油ベースのたれとカニ酢が添えられており、自分はたれだけ回し掛けていただく。
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中央部分に敷かれたカニ身はカニミソと和えた身だが、こちらは焼いておらずさほど濃厚でもなかったので、このくらいなら自分も抵抗なくおいしく食べることができた。
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水がには身を取り出しやすいので、時間は掛かったもののきれいに殻から外せた。
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カニミソ甲羅焼きは半分マイミクさんに食べてもらったものの、自分も大満足して完食。
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これで税込3500円とは素晴らし過ぎる、53歳にしてついに自分もカニ好きになってしまった。

精算して帰ろうとするとおかみさんが奥から何やら持ってきたが、我々が食べている間に「売り物にならない」と言っていた山がにを茹でてくれていたようで、1人2杯ずつお土産に持たせてくれた。
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自分は苦手なミソも入っているし、1人で2杯も食べ切れないから、翌日近所のなじみのスナックに差し入れとして持ち込んだが、確かに脚は細く、爪も小さく食べる部分は少なく、身を出すのも少々手間が掛かったが、本物のズワイガニや水がにと較べれば甘みは少ないように感じるものの、十分おいしいカニだった。

身を取り出すのは面倒だと思うので、このまま2000円くらい取って食べ放題として提供すれば「とにかく安くたくさんカニを食べたい」という人に評判になるんじゃないだろうか。

この「山がに」だって1度も冷凍せず浜茹でした近海モノなのである。

ちゃんと説明して安く提供すればいいのにもったいないと思うが、とにかく山がにまでお土産が付いて素晴らしい「ズワイ丼」+「水がにフルコース」だった。
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