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自分は競馬歴は25年以上と長いが、元々ずっとＪＲＡ（日本中央競馬会）の競馬ばかり観戦しており、クラス編成や昇級制度のルールなどが異なる地方競馬はさっぱり分からなかった。
去年の７月に県内に競馬場どころか場外馬券場すらない福井勤務になって、福井からいちばん近い競馬場はお隣石川県の金沢競馬場であり、地方競馬の金沢競馬に観戦しに行くようになった。
何回か金沢競馬に通ううち、ようやく地方競馬の仕組みが理解できてきて、面白味が分かってきた。
ＪＲＡでは所属クラスの競走を勝たないと昇級できない仕組みだが、地方競馬は勝てなくても５着までは支給される賞金を、算定基準となる一定期間内に積み上げれば昇級できるシステムだった。
すなわち、賞金が格段に高いＪＲＡで最下級条件でも賞金を稼げる見込みのない馬や、ＪＲＡで勝ち上がったもののクラスが上がってそのクラスでは賞金が支給される５着までに入着できる見込みのない頭打ちになった馬が、少額でも引退させるよりは小金を稼げるかも知れない地方競馬に身売りされてくるのだ。
しかも、ＪＲＡでは未勝利戦は３歳秋までしか組まれておらず、目処の立たない馬が地方競馬に流れてくるのだ。
したがって、当該地方競馬でデビューしてからずっと走っている馬もいないことはないが、ＪＲＡのレースでは聞いたことのないような若い馬と、かつてＪＲＡで上のクラスで走っていたが、ピークを過ぎて衰えてきた高齢馬が流れ流れて流れ着いたようなメンバーが多い。
しかし、冬は雪が降ることの多い北陸地方でもあり、年末の１２月２７日の開催の次は３月中旬まで金沢競馬の開催はなく他場の場外発売だけになり、クラスの再編成が行われる春まで待機するか、金沢所属のままで出走できる名古屋か笠松競馬に出稼ぎに出る。
全国区を目指したが、泣かず飛ばずでギャラは安いが特定の地方タレントとして第２の人生を歩む覚悟の馬か、「あの人は今」状態のメンバーが走っているのだ。
大晦日１２月３１日月曜日は年末年始の休みで暇だったので、冬でも関係なく競馬が開催され、開催日が平日で普段は仕事で行けない地方競馬の笠松競馬を日帰りで観戦しに行ってみることにした。
岐阜県の笠松競馬を観戦するのは初めてで、競走番組の仕組みなどは金沢とほぼ同じなので理解できているが、逃げ・先行馬が押し切る傾向が強いのか、先行争いが激しく差し馬に有利な傾向があるのかなど、どんな傾向の競馬場なのか全然知らない。
福井からクルマで向かい、11：50に笠松競馬場に着き、まずは12：35発走の笠松第５レースから観戦を始めることにする。
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笠松第５レース「りん＆くっか笠松愛馬会感謝杯」は、一定期間の収得賞金を加算して決まるクラス編成の最下級のＣ級の中位くらいの五組の古馬戦で、最下級戦でもあり出走各馬の戦績は惨憺たるもので、ダートコース1400mに９頭が出走するショボ過ぎるレースだった。
地方競馬はよく分からないのでわざわざ専門紙は買わず、４走前までの戦績が掲載されている地方競馬サイトの出馬表を見てあらかじめ予想をしていた。
出走９頭のうちで唯一、近４走笠松のＣ級戦で１→４→１→３着とまともな成績で、Ｃクラス戦ならいつでも勝てそうな戦績の��ヒルノアルゲーロは出走馬の中では抜けた存在であり、軸馬に決まりだろう。
対抗馬としては、�ぅ泪汽離咼献腑鵑禄仭�馬の中で唯一の３歳馬で古馬との対戦は３戦目であり、近４走５→１→３→６着と戦績にもムラがあって普段なら軸馬にするような馬ではないが、展開を予想すると先頭を切って逃げるのはこの馬と思われ、ほかに逃げ脚質の馬不在で、このレースでは優勝できるかはともかく逃げ粘れるだろうと判断し、これも軸馬にして大丈夫だろう。
問題は相手だが、�Ε織吋離�ラウンは近４走10→５→３→２着と、先行脚質で揉まれ弱く、先行激化するともろいが、逃げ・先行タイプが３頭しか出走しない今回はハイペースにはなりようがなく、出遅れさえなければ３着に残れる可能性は高いだろうと相手の筆頭に指名。
�▲織ぅ�ビルダーは近４走２→１→５→３と、成績だけで見れば最右翼であり、軸馬にしても良さそうなのだが、追い込み脚質であり、スローペースが濃厚な今回「前が止まらず届かない」パターンは念頭に入れる必要はあるが、戦績から言っても他馬の戦績がひどいこともあって、今回の相手なら善戦も可能だろう。
��スギノアルテミスも近４走３→２着→出走取消→５着と、追い込み脚質ながらＣ級戦なら３着には届く可能性はあるだろう。
近４走10→８→３→７着と戦績は振るわない�ゥ僖鵐謄蕕世�、今回岩手からの移籍初戦であり、これまで盛岡や水沢競馬場の主に1200mまでの短距離戦を中心に使われてきており、笠松の1400m戦で化けるかも。
残りの４頭は有力馬が落馬でもしない限り笠松競馬では「良くて４・５着の賞金狙い」程度であり切り捨てる。
これで軸馬が�い鉢�の２頭、相手が�↓��イ裡各�の３連複の組み合わせ３通りに絞り込んだ。
ところが、競馬場に着いたら断然の抜けた存在の軸馬筆頭にしていた��ヒルノアルゲーロが出走取消になっており、予想を変更する必要が出てきた。
展開上有利でもう１頭の軸馬にしていた�ぅ泪汽離咼献腑鵑鬚海里泙渕看呂砲垢襪靴�ないメンバーであり、�い某裕い�集中し的中できても配当は低いだろうから、買い目をもっと絞り込まなければ旨みはなく、�ゥ僖鵐謄蕕論擇襦�
発走20分前くらいの時点でオッズ（予想配当率）を確認してみると、案の定�↓��い�6．2倍、�↓きΔ�4．8倍、���きΔ任�6．4倍となっており、こうなりゃ��も切って３連複�↓きΓ嬰西”蕕砲垢襪靴�ない風向きである。
しかし、これで3000円１点勝負して的中しても払戻額は15000円にもならないし、３着には�△任呂覆���が食い込む可能性も捨て切れない。
競馬の着順まで的中させるのは困難で、自分は普段は「１〜３着馬の組み合わせさえ当たれば着順は問わず的中」という３連複馬券を買い、「配当は高いが着順通り当てないと的中にはならない」馬連単（１→２着馬を的中させる）や３連単（１→２→３着を的中させる）を買うことはめったにない。
しかし、このレースについては出走頭数も少なく、逃げ馬も１頭しかおらず、戦績的に最後の直線で抜け出せそうな��ヒルノアルゲーロがいなくなったことで、展開的には逃げ粘る�ぅ泪汽離咼献腑鵑�気分良く逃げ、競り合う馬もおらず最後の直線でも余力を残して逃げ切れる可能性が高くなった。
２着にも先行する�Ε織吋離�ラウンが�ぅ泪汽離咼献腑鵑鯤瓩蕕┐襪海箸里任�るようなペースにはならないものの、追い込み馬に交わされ３着以下ということも考えにくい。
後ろから追い込んでくる�▲織ぅ�ビルダーか��スギノアルテミスのどちらが３着に届くか、というシナリオのレースだろう。
オッズを確認すると、馬連単�あ��Δ覆�8．3倍になっており、10倍にも満たず低配当ではあるが、5倍にもならない３連複�↓きΔ茲蠅呂困い屬鵑�いしい。
今回は戦績から見ても展開から考えても裏目の�Β��い硫椎柔�は低く、珍しくめったに買うことのない馬連単�あ��Γ嬰西”蕕垢襪海箸坊茲瓠�馬券を3000円分買った。
レースがスタートすると、予想通り�ぅ泪汽離咼献腑鵑�単独でハナを争うこともなく先頭を切って単騎で逃げ、１馬身後ろに�Ε織吋離�ラウンが追走し、その２馬身ほど後ろ３番手に�▲織ぅ�ビルダーがつけ、４番手以降とはさらに２馬身間隔を開けて��スギノアルテミスと�Д肇奪廛ぅ鵐僖�トが並んで追走、残りの３頭はさらにその後ろと言う隊列でスローペースで向こう正面へと進んでいく。
第３コーナーまで進むと�▲織ぅ�ビルダー以降の馬の脚色が怪しくなってきて、前を行く２頭が１馬身差で３番手以降を引き離しにかかる。
朝まで降っていた雨で軽い重馬場で行われていたこともあり、この時点で前２頭は止まることなく「行った行ったの競馬」になることはほぼ確実となり的中を確信。
第４コーナーを回って最後の直線まで進むと、前の２頭の間隔は１歩ごとに少しずつ広がり、逃げた�ぅ泪汽離咼献腑鵑�２着�Ε織吋離�ラウンに２馬身差をつけて逃げ切った。
３着にもいったん引き離された�▲織ぅ�ビルダーが最後の直線でスパートを掛け、２着馬からは２馬身半離れて３着、その２馬身後ろに追い込んできた��スギノアルテミスが４着入線となり、予想通りの展開になって馬連単�あ��Δ�的中（写真１）。
レースが確定すると、締切までにさらに買われていたようで配当は下がったが、的中した馬連単�あ��Δ稜枦�は7．8倍まで下がっていた。
その馬連単�あ��Δ�3000円買っていたから、払戻額は23400円にはなった（写真３）。
この日は全部で７競走観戦し、１レース当たり3000円賭けることにしていたから、これであとは１つも的中できなくてもこの日の収支プラス2400円は確定した。
ちょうど福井からの往復のガソリン代くらいは十分賄えたことになる。
３連複１点勝負して�↓きΔ鯒磴辰討い燭箸靴討眦�中したわけだが、３連複�↓きΔ稜枦�は4．3倍まで下がっていたから、それだと3000円１点勝負していたとしても払戻額は12900円にしかならなかったわけで、払戻額の差は馬連単と３連複では10500円にもなった。
また、３連単�あ��Β��△鉢あ��Β���の２点勝負にしていたとすると、３連単�あ��Β��△稜枦�は15．7倍ついたが、仮に２点均等に1500円ずつ買って的中できたとしても払戻額は23550円だったわけで、リスクを取って３連単にしても馬連単１点勝負と払戻額は150円しか変わらず大勝ちはできなかったわけで、今回は馬連単１点勝負にして大正解であろう。
この日的中できたのはこのレースだけで、大晦日の開催でもありこれが２０１９年最後の競馬的中となった。
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