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めちゃめちゃ久しぶりの旧車ネタのmixi日記である。
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午後から仕事で鯖江市役所を訪問する予定だった11月18日月曜日は、昼飯は鯖江で食べることにして少し早めにクルマで福井を出発した。
鯖江へ向かって国道8号を運転していたら、途中から4台前に珍しいクルマが走っていることに気が付いた。
初代トヨタパブリカの後期型に間違いなく、愛好家がいるスポーツカーでも高級車でもない「普通の小型車」が普通に走っているのは非常に珍しい。
何とか追い付きたいと思いながら運転していたが、国道8号は交通量が多く、間に走っている3台を車線変更しても抜かすことができず追い付かないまま鯖江方面へ進んでいく。
自分は鯖江までしか行かないので、もっと遠くの敦賀方面まで行っちゃったら2度と見ることができないだろうなと思っていたら、パブリカは右折レーンに入った。
間の3台は敦賀方面へ直進し、運良く追い付いた。
鯖江で昼食を食べるつもりで時間に余裕もあり、どこまで行くのか分からないけどパブリカに付いて行ってみることにしたところ、住宅街にある小さな会社の駐車場に入った。
そこで自分もクルマを停め、写真を撮らせてもらえないか声を掛けようとすると、何と運転していたのは自分より年配の女性だった。
製造後50年以上経っているクルマだし、国道8号を流れに乗ってスイスイ走っていたこともあり、てっきり余程クルマ好きな男性が運転しているのかと思っていたが、普通のおばちゃんである。
ともかく、国道8号で4台後ろを走っていて初代パブリカの後期型だと確信していたこと、それが現役で普通に走っているのは素晴らしいと思い、どこかで声を掛け写真だけでも撮らせてもらいたいと思ってストーカーしてきたことを告げた。
すると、パブリカを運転していた女性は用事を済ませてくるまでここに停めている間自由に撮影して構わないと答えてくれ、写真に収めることができた。
それにしてもキレイな車体である。
しかも、ナンバープレートは「福井56」と、1999年5月以降に登録したら3ケタになるはずなので、少なくともそれ以前に福井で登録されてから県外に移転登録もされていない個体であることは確実で、ナンバープレートだけでも貴重である。
感動して写真を撮ったりあちこち観察させてもらっているうちに、運転していた女性が戻ってきた。
聞けば、これは昭和42年式(1967年式)パブリカで、おばちゃんが18歳で運転免許を取ったときに中古で買ったままずっと乗っているんだそうだ。
お年はいくつなのか失礼なので聞かなかったが、53歳の自分より年上なのはほぼ間違いなく、おそらく40年以上乗り続けているものと思われる。
見た目も美しく、錆など浮いていないどころか塗装にツヤがあり、内装も極めてキレイで、3台保有している昭和50年代後半〜平成1ケタの自分のクルマより遥かに状態もいい。
さすがにここまで古いと「壊れたら部品が見つからなくて大変でしょう?」と尋ねたら、全然壊れず今まで大きなトラブルなくずっと乗ってこられたそうで、ぶつけて壊してしまったホイールキャップが手に入らないくらいだなどと言う。
空調が貧弱なこともあり、さすがに夏と冬は乗らずに別のクルマに乗っているそうだが、積雪もある福井県で、それが良好な状態を保ち維持できている重要な要因であるものと思う。
ずっと現役の1967年式パブリカ自体めちゃめちゃ珍しいと思うが、日本一状態の良好な現役パブリカなんじゃないかとも思う。
素晴らしいものを見させてもらって感動している次第である。
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