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7月から福井に転勤になり、毎年飲みに通って22年目になる島根県松江市の店へ「青春18きっぷ」を利用して飲みに行って泊まっていた7月28日日曜日、帰りも「青春18きっぷ」を使って福井まで帰ることにしていた。
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往路は岡山回りで伯備線で伯耆大山で山陰線に出たが、復路はいい時間帯に伯備線の普通列車がなく、同じ経路を往復しても面白くないこともあり、京都までずっと山陰線を乗り継いで行き、滋賀県長浜市の店で夕飯を食べて帰ることにした。
ただ、その行程だと昼食時間帯に乗り換える浜坂も豊岡も接続が良過ぎて昼飯を食べる時間がなく、1本後の列車にしてしまうと夕食を食べに行こうと思っている店の営業が終わってしまう。
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そこで、昼飯には早いが10:21に着いて11:09まで乗り継ぎ時間が48分あった鳥取で食べてしまうことにした。
時間があまりないので駅の近くで済ますしかないが、途中下車して駅前周辺を探索してみたがこれと言った店が見当たらないうちに10:35になってしまった。
鳥取での滞在可能時間はあと30分くらいしかなくなり、こうなったら営業していることは確認していた駅そば「砂丘そば」で済ますことに決めた。
入口にある券売機で食券を買って店内で渡すシステムで、鳥取名物の「焼きあごちくわ入り」とアピールされていた「砂丘そば(380円)」と、それでけじゃ物足りないだろうから「炙りさば寿し(210円)」の食券も買った。
店内に入り食券を渡し、しばらくすると配膳されてきたが、「砂丘そば」はいわゆる「かけそば」に薄っぺらい「焼きあごちくわ」が2枚入っているそばである。
そば自体はごく普通のコシのない柔らかい駅そばらしい茹で麺である。
そしてこれが鳥取名産の「焼きあごちくわ」。
薄切りが2枚だけしか入っていないが、弾力があっておいしいちくわである。
「炙りさば寿し」は、米子の駅そば店「米吾」の「五左衛門鮓(鯖鮓)」みたいな分厚くて昆布で巻いた高級なものではなくサバが小さいが、あちらは1切れ150円もする高級品で、2切れで210円ならこんなもんだろう。
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添えられてきた醤油を掛けていただく。
味は普通においしい。
10分くらいで完食。
次に乗る列車までまだ20分くらいあるし、これだけじゃちょっともの足りない。
そこで、「焼きあごちくわ」を1本買って次の列車の車内で食べようと、改札近くにあるキヨスクの鳥取の物産販売所のちくわコーナーを覗いてみると、さすがは単位人口当たりのちくわ消費額日本一の鳥取市だけあってすごい種類のちくわが売られている。
その中で、大きく「あご」と書かれ、1本450円とほかのちくわとはかけ離れて高い値段のちくわがある。
手に取って見てみると「飛魚100%」と書かれている。
ほかのちくわを見てみるとどれも主原料はスケトウダラのすり身だったが、これは昔ながらの伝統を守り「あご=トビウオ」だけを使っているんだな。
念のため原材料名欄を確認すると、本当にトビウオだけで作られている。
それなら、鳥取の伝統に敬意を表して450円の超高級「焼きあごちくわ(450円)」を買って食べることにして、浜坂行き快速の車内で早速いただく。
持っただけで普通のちくわよりしっかりしており固いのが分かる。
白身魚のすり身を使ったモッチリした感じのちくわとは異なり、水分が少なくモサモサしている代わりに噛み応えはあり、トビウオの臭みは感じず旨い。
普段1本450円もするちくわなんて食べないと思うが、旅先で食べるなら450円で本物が食べられるのなら決して高くはない。
駅そば店と合わせて1000円以上掛けてしまったが、これでお腹も満足したのである。
これはこれで列車の旅の醍醐味の1つであろう。
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