2000年のITバブルの真っ最中に、ここが押し目と買ったソニーグループ(当時は単にソニーと言った)株は、その後、ついに高値を回復することはなかった(写真=同社本社)。
売って損切りもせず、長く塩漬けのままとしていた。
◎「見切り千両」実践せず
もう2度と買い値1万4341円を回復することはあるまい、とずっと諦めていた。
その間、雌伏21年である(本年2月8日付日記:「業績も株価も快調のソニー、わが苦い教訓」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202102080000/を参照)。
それが、2012年11月、772円の最安値を付けて以来、それを底値にじりじりと上げ基調になり、ついに買い値1万4341円の回復である。去る17日、取引開始直後に年初来高値の1万4625円をつけた(その後、反落:30年間のチャート図)。さらに先週末19日、ソニーグループは1日微反騰の後にわずかに下げたが、1万4345円と終値でもほんの少しだが買い値を回復した。
ちなみに底値を買った人は、20倍近くにもなったわけである。
僕は、前にも何度か述べたことがあるが、株を買ったら、よほどのことがない限り、ほとんど売らない。証券会社の営業マンに言わせれば、「愚か」と言うだろう。実際、相場格言に「見切り千両」という言葉もある。
◎21年も待ち続けた
思惑外れで値下がりしたら、さらに深手を負う前にさっさと損切りし、その資金で上昇を見込める株に乗り換えるべきだ、というものだ。
しかし新しい株に乗り換えても、その株が騰がる保証はない。それが、株だ。乗り換え銘柄が値下がりしたら、傷は余計に深くなる。
だから、損切りはしないのだ。
そしてじっと買い値の回復を待つ。
これまでその方針は、だいたい成功した。しかしソニーだけは、動かなかった。だから買い値の奪回まで21年もかかったのである。
◎次に目指すは上場来高値の1万6950円
ソニーグループは、時価総額約18兆1400億円で、東証上場銘柄の中で第2位の有力銘柄だ(1位はトヨタ自動車、3位は僅差でキーエンス)。しかし、それも低迷日本の「お山の大将」に過ぎない。
アメリカに目を転じれば、アップルの時価総額は約2兆5900億ドル(約295兆円)で、2位のマイクロソフト(MS)も約2兆5622億ドル(約292兆円)超に膨らんでいる。
つまり成長著しいIT銘柄の中では、アップルの1割にも達していない。
それは、ソニーが世界に追随を許さない製品もツールも持たないからだ。せいぜいスマホカメラなどに搭載されるCCD(電荷結合素子)が世界一のシェアを持つ程度だ。
またITでも、目立った成果が得られていない。
しかしゲーム・映画・音楽などのエンタメは堅調で、それは陰りが見えない。
次目指すべきは、2000年3月1日に付けた上場来高値1万6950円である。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202111220000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。
昨年の今日の日記:「米大統領選でバイデン氏勝利に危機感の反日韓国の文在寅、日本の菅首相に秋波を送る」
https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202011220000/
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