このところ日本海沿岸に密漁北朝鮮漁船の漂着がないな、と思っていたら、何と今年は、日本海の日本側EEZ内の好漁場「大和堆」(地図)への北朝鮮漁船の侵入がほとんどないのだという。
◎大和堆から北朝鮮漁船が消え、代わりに中国漁船が急増
それは慶賀すべきことだが、あに図らんやスターリニスト中国の大型漁船が大量に入り込んでいる。そのため日本漁船は、自国のEEZ内にもかかわらず、ほとんど大和堆の好漁場に入れない事態になっている。
水産庁の調べで、EEZ内に入り込んだ外国漁船への退去警告は、2019年には延べ計5122隻あった。内訳は、北朝鮮漁船が4007隻、スターリニスト中国漁船は1115隻だった。中国漁船は北朝鮮漁船の4分の1だったが、18年比では北朝鮮漁船の警告は1200隻ほど減っていたのに、中国漁船は10倍近くに急増していたのだ(写真=不法漁撈する中国漁船に放水する水産庁監視船)。
その延長線上に今年もあり、実に9月末までに中国漁船に対する警告は前年同期比3.6倍の2586隻に急増している。対して北朝鮮漁船はわずか1隻だった。
なるほど、漂着漁船も見られなくなったわけだ。
◎中国漁船は大型
北朝鮮漁船の激減の原因は、はっきりしない。武漢肺炎の自国内流入を極端に警戒し、出漁を止めているのか、対中国貿易の激減で燃料の重油が手に入らないのか、それとも別の要因があるのか……。
その穴を埋めるかのようにスターリニスト中国の漁船の大量不法漁獲である。
奴らの船は、日本のイカ釣り船が200トン近くなのに対し、1000トン級と大きく、しかも網を使ってイカなどを根こそぎさらっていく。それでなくともスルメイカの資源が減っているのに、これでは絶滅させられる。
◎日本EEZ内でも乱獲、日本漁船は締め出される
スターリニスト中国は、日本海に面していない。つまり日本海への出漁は、通常ではありえない。沿岸国ではないロシア漁船が、イギリスとEU諸国に囲まれた北海で我が物顔に操業しているようなものだ。
しかし今やスターリニスト中国海域である東シナ海、南シナ海は、乱獲がたたってほとんど漁獲が望めないので、他国の海域に侵入し、しかも日本のEEZ内に入ってきて乱獲するのだ。
日本漁船は、水産庁の勧告もあって、自国のEEZ内での漁獲ができない状況だという。
東シナ海の尖閣諸島近海でも、スターリニスト中国海警局所属の船が日本の領海侵犯を繰り返し(写真)、おかげで日本漁船は恐れて近づけない。その隙を突くように、中国漁船が尖閣諸島近海で漁をしている。
略奪的なスターリニスト中国の海賊漁船に、日本の海が荒らされている。
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