ずいぶんと間が空いてしまったが、久しぶりのエチオピア紀行である。僕たちは、四駆に分乗し、砂漠の低地、水も電気もないアハメド・エラ・キャンプに着き、まずラクダに岩塩塊を載せてワディを運ぶキャラバン隊を観た(写真)。
キャンプに戻って、まだ明るいうちの夕食である。電気が来ていないからか。夕食は、とりあえず荷物を置いておいた大きな小屋で採った(写真)。
◎粗末な夕食後は寝るだけ
夕食は、野菜スープにチキンとパスタだ。水もない所で、これを調理したのだ。考えてみれば、とても清潔な食物とは思えない。しかし、それを食べるしかない。それにもうその頃、エチオピア的な食事環境にも慣れた。
美味しかったかどうか、よく覚えていないが、美味くなかったに違いない、きっと。
食事が終われば、後はやることは何もない。
前回の日記にも述べたが、太陽電池による給電すらないのだから、後は寝るしかない。
◎水がないので蚊もいない
小屋で、夜中に小用を覚えて起き出した。同室者の眠りを破らないように、そーと起き出す。むろん周囲は真っ暗。
枕元に置いた懐中電灯だけが頼りだ。
空を仰いでも、雲が覆っているせいか、星も見えない。晴れていれば、都市の「光害」から無縁なエチオピアの砂漠の中だ、かつてハレー彗星を観にオーストラリアに行った時に感動したように、黒いビロード地に砂金をぶちまけたような満天の星空が望めただろうが。
キャンプでも、僕たちと同行した「お世話がかり」隊が、簡易トイレを設置してくれているが(写真)、不潔そうでとても利用する気がしない。
救いは、ひそかに心配していた蚊の「ブーン」という音が聞こえないことだ。
水たまりがないから、ボウフラすら湧かないのだ。この旅の初めに、タナ湖畔、バハルダール市で宿泊した時は、そこが低地だっただけに蚊がたくさんいた(16年4月18日付日記:「エチオピア紀行(35):スーツケースの到着遅れでディナーも遅れ、そしてそこも蚊の群舞;熱帯アフリカの吸血昆虫の恐怖」を参照)。幸い、ここのホテル室内のベッドに蚊帳が設置されていたので、安眠できた。
◎暗い中で用便
アフリカの蚊は、マラリアを媒介するから要注意だ。アフリカ低地に先史文明が勃興しなかったのは、人口を養える低地に蚊が多かったからだ。
それは、さておき辺りは静寂が支配している。
そのうち「大」の方の便意を催してきた。真っ暗であることを幸い、キャンプからちょっと離れた砂漠でしゃがんだ。これまでホテルでもずっと洋式便器だったし、自宅でもそうだ。
さすがに快便とはいかなかった。
注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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