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2020年07月10日05:49

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札幌の旅(6):明治・大正・昭和の野外博物館、「開拓の村」を再々訪

 3日目は雨模様だった。ホテルを出た時は、まだ降っていなかったが、地下鉄で新さっぽろ駅に行き、そこでJRバスを待ち合わせしている間に雨が降ってきた。

◎貸し切り(?)路線バスで開拓の村
 新さっぽろから終点の開拓の村までのバスで、僕以外に1人しか乗らず、そう言えば、藻岩山に登った時の旭山記念公園でバス円山公園駅までJRバスに乗った時は、最初から最後まで乗客は僕1人だけ(!)だったことを思い出した。
 貸し切りに近い。
 今は武漢肺炎で人の出が悪くなっているのだろうが、それにしてもこれはひどい。運賃は210円なので、運転手の人件費も出ない。JR北海道の経営危機が言われているのも、これでは無理も無いと思う。

◎入場者は誰もいない
 終点の北海道開拓の村に着いた。他の1人の乗客は、1つ手前の道立博物館で降りたから、降り立ったのは、僕1人だ。
 チケット売り場と入口も、超閑散である。入口の係員は、僕1人のための対応だ。申し訳ないくらいだ。
 北海道開拓の村は、明治・大正・昭和の民家や公共施設を復元建設した野外博物館であり、僕はここには3度目の訪問だ。しかし前回来たのは、今は医師になっている姪が子どもの頃だったから、もう20年以上も前かもしれない。
 あらためて訪れたいと思ったのは、昨年、野幌森林公園を散策し、あまりに殺風景だったので、早々と離脱しようとして、すぐ近くで開拓の村の復元家屋が見えたからである。その時は、もう疲れていたから寄る気力が失せていて、今年に持ち越した。

◎雨がしとしと、レトロな野外博物館を歩く
 雨がしとしと降っている。親切にも入口で傘を貸してくれた。混んでいれば、あっという間にはけてしまうだろうが、何しろ人気がないので、傘はたっぷり残っている。
 入ると、すぐ左手正面に見えるのが、旧開拓使札幌本庁舎である。木造の洋風建築で、屋上のドームを持つ美しいフォルムである(写真)。
 その前に軌道が奥に向かって走る(写真)。明治・大正・昭和の3代に、道内各都市で走っていた馬車鉄道の軌道である。本来なら、今の時期、営業しているはずだが、武漢肺炎の影響で運休しているのだろう。滞在中、走っているのを1度も見なかったから。
 僕は、この馬車鉄道沿いに建てられた復元家屋を1軒1軒、覗いていった(写真=旧来正=くるまさ=旅館の外観と内部)。玄関で靴を脱げば、中に上がることもできる。
 レトロな建物という雰囲気から、開拓の村は映画やテレビドラマのロケ地にもなっているらしい。

◎コウリンタンポポの絨毯
 ここで思いもかけないものを見た。次回に述べる旧札幌警察署・南一条巡査派出所の隣の空き地になった所に一面に咲いている橙色の花だ(写真)。
 コウリンタンポポ、である! 2年前、南樺太のユジノサハリンスクのチェーホフ山などに絨毯を敷き詰めたように咲いていた橙の花。あの時、ユジノサハリンスクは7月の初夏だった。札幌では1カ月早いのに、盛りを過ぎてもう枯れようとしている(6月16日)。
 南樺太と北海道中央部の気候帯の差が、コウリンタンポポの花で分かった。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202007100000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:「札幌・八剣山登頂記(下):登りより時間をかけ、急な岩道に注意して下山」

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