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2020年05月30日04:58

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香港の自由と民主主義を殺す国家安全法をスターリニスト中国のゴム印国会が採択、香港の若者たちに生命の危険

 北京で開いていた、中国共産党のゴム印議会である全人代(全国人民代表大会)が28日、反体制活動を禁じる「香港国家安全法」の制定方針を採択して閉幕した。

◎巧みな策謀で香港の頭越しに弾圧法規
 武漢肺炎で世界の監視の目が届かない今、香港立法会という議会の審議も経ずに、頭越しに香港の自由と民主主義を圧殺する暴挙に、「一国二制度」のペテン性が明確に浮き出た。
 ゴム印国会らしくこの採決では、賛成2878票に対し、反対はたった1、棄権6だった(写真)。おそらく満票という外聞の悪さを回避するため、代議員の7人に因果を含めて、反対と棄権を割り振ったのであろう。でなければ、共産党の方針に背いたのだから、7人は収容所送りとなるからだ。
 それにしても巧妙だった。香港の憲法である香港基本法は、香港返還前に宗主国のイギリスと議論してまとめられ、返還後の1990年に全人代で成立したものだが、この18条にスターリニストどもは「中国本土の法律を付属文書に加えることで香港に適用できる」という規定を盛り込んでいた。

◎スターリニスト中国は望めば誰でも逮捕できる
 今回、それを悪用した。おそらく旧宗主国のイギリスの法律家も想定していなかったものだろう。香港の民主活動家も、スターリニスト中国がそれで出てくるとは思ってもみなかったかもしれない。
 香港国家安全法の危険性は、5月26日付日記:「香港デモ再び、迫る香港の自由と民主主義の危機、スターリニスト中国の全人代で香港国家安全法が上程」で述べておいたので、それを参照してほしいのだが、要するにスターリニストが望めば、すべて違法行為として逮捕の対象になるということだ。

◎逮捕者は大陸に連行の懸念
 そして具体策として、「中央政府の機関が香港政府に組織を設置し、国家安全に関する職責を果たす」と明記された。
 この機関は、中国共産党のオールマイティーの暴力執行機関になる。外国メディアの取材を受けても「外部勢力の内政干渉」と認定されるだろうし、林鄭月娥の辞任要求は「政権転覆」となる。むろん先日来のデモで掲げられた「香港独立」のプラカードは明白な「国家の分裂」策動とされるだろう(写真=抗議デモを弾圧する警官どもとそれに抗して抗議する若者たち)。
 恐ろしいのは、この機関がこのような逮捕者を、外国メディアの目の届かない中国本土に連行することだ。

◎武漢肺炎よりも恐ろしい魔手が迫る
 そうなれば、どんな措置が待っているかは、刑期満了した民主派弁護士たちが廃人同然となって出てくることからも分かる。
 昨年逮捕された市民・学生たちにも遡及適用される懸念もある。
 若者たちの命が危ない。武漢肺炎よりもっと恐ろしい魔の手が迫っている。
 アメリカはどうかこの若者たちを救うことに全力をあげてほしい、と乞い願う。それができるのは、アメリカしかいないのだ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
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昨年の今日の日記:「空飛ぶ肉食鳥に食べられていた超古代の幼児たち、アウストラロピテクスとネアンデルタール人の場合」
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