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2020年02月25日05:06

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ロシアが大統領候補指名争いで左派サンダースに肩入れの介入、ネバダで圧勝も、サンダースは指名の展望は開けず

 ロシアのプーチン政権が、秋の大統領選で誰の当選を望んでいるか、今回、またも明らかになった。

◎民主党の大統領候補指名争いにロシアが介入
 21日、ワシントン・ポスト紙は、民主党大統領候補指名争いで左派のバーニー・サンダースを支援しているのを確認したと政府高官が分析していることを報じ、サンダースの側も同日、政府からそれを伝えられていることを明らかにした。
 2016年の大統領選で、トランプ候補を当選させるため、反ロシアの立場を取っていた当時、国務長官だったヒラリー・クリントン陣営にサイバー攻撃をかけたことに次いで、今回もロシアはトランプ大統領の当選を願っていることが分かった。
 からくりは、こうだ。
 指名争いに介入し、民主党の大統領候補にサンダースが指名されれば、左派のサンダースが大統領選に勝つ目はないので、トランプ大統領の再選が確実になる――という筋書きだ。
 前回もそうだったが、プーチンはトランプ大統領が大好きで、大統領の再選をあからさまに願っている。トランプ大統領もそれを承知のようで、公式にプーチン批判をしたことはない。

◎バイデン氏は依然低迷を脱せず
 注目の民主党大統領候補指名争いの第3選、党員集会が22日ネバダ州で開かれ、左派のサンダース(78歳)が5割近い支持を得て、圧勝した(写真)。中道派の前副大統領のバイデン氏は、またもサンダースに後れを取った。
 サンダースの勝因は、ヒスパニック系有権者から圧倒的な支持を得たことだ。投票者の19%を占めたヒスパニック系から53%の支持を得て、他候補を圧倒した。
 黒人に圧倒的強みを持つバイデン氏は、ネバダ州でも黒人投票者の38%を得て1位になったが、白人ではブティジェッジ氏に差を付けられ、全体では20%弱とサンダースに大差を付けられ、依然、厳しい状況を抜け出せなかった。
 むしろ同じ中道派で3位につけたブティジェッジ氏にも詰め寄られている。
 次はサウスカロライナ州予備選だが、むしろほぼ方向性を決定づける3月3日のスーパーチューズデーの行方が注目される。ここには、中道派で大富豪でブルームバーグ前ニューヨーク市場が参戦する。

◎サンダース支持者はサンダースが選ばれなければ本選では棄権に
 現時点で獲得代議員トップで優勢なサンダースの飛び抜けた特徴は、78歳の高齢にもかかわらず若者の支持が圧倒的なことだ。ニューハンプシャー州の予備選では、18〜29歳の5割超の票を集めた。これは、サンダースの公約の柱の1つ学資ローンを棒引きするという「バラマキ」策が受けているからだ。
 しかし富裕層と企業に増税し、その財源で前記の棒引き策の他に国民皆保険を実施するという左派的姿勢は、党の中道派を遠ざけている。
 1月の世論調査では、もし支持者以外が民主党候補に指名されたら、という問いに、「党候補に投票する」と答えたのは、サンダース支持者ではわずか53%だった。他の候補支持者は、この問いに8割〜9割が党候補に投票すると答えているのに、極端に低い。
 つまりサンダース支持者は、もしサンダースが民主党大統領候補に指名されなければ、大量に棄権することが予想される。

◎サンダース指名ならこれも大量棄権か
 これは、すでに16年の大統領選でも見られた。サンダースが最後まで争ったヒラリー・クリントン氏が指名されると、支持者の一部は本選でクリントン氏に投票しなかったと言われている。それが、トランプ氏を利したのは明らかだ。
 つまり指名争いで、サンダースの健闘は、民主党首脳陣にとって頭痛のタネでもあるのだ。彼が大統領候補に指名されたら、極端な主張のために中道が背を向け、トランプ氏に投票しかねないのだ。逆に指名されなければ、サンダース支持者の大量棄権が起こる。接戦州では、それがトランプ大統領に有利になる。
 どっちに転んでも、民主党にとってサンダースは厄介のタネなのだ。

◎真の本命はブルームバーグ氏か
 そこに中道派の光明がある。サンダースでは勝てない、という声が民主党内に高まれば、大統領候補を指名する夏の民主党大会で中道派の逆転も濃厚だ。
 ただそれにはブティジェッジ氏、バイデン氏、ブルームバーグ氏と有力3人が誰かに1本化される必要がある。
 その場合、他の2人が70歳代という加齢臭漂う候補より、若いブティジェッジ氏がやはり有力だろう。
 ただプティジェッジ氏なら、ゲイであることの嫌悪感から一部の民主党保守層は投票しない可能性がある。ただ嫌悪度は、サンダースよりもはるかに小さいだろう。
 ただスーパーチューズデーから参戦する大富豪のブルームバーグ氏(写真=テレビ討論でのブルームバーグ氏。右は左派のウォーレン)も侮れない。3月3日が近づくにつれ、支持率はうなぎ登りとなっている。こちらこそ民主党の本命かもしれない。

◎ブルームバーグ氏にも黒人層に弱い弱点
 実際、世論調査ではトランプ大統領と一騎打ちとなったらブルームバーグ氏が9ポイント差で勝つ、という結果になった。トランプ大統領との差の大きさは、民主党候補の中ではトップだった。
 ただ弱点もある。
 ブルームバーグ氏参戦なら不利とされるサンダースは、ブルームバーグ氏を「人種差別者の大富豪」と非難する。氏がニューヨーク市長時代、治安改善の名目で黒人やヒスパニックを集中的に取り締まったことが背景にある。だから黒人やヒスパニックの支持が弱い。
 実際、同氏の選挙集会には、黒人の姿はほとんどない。
 そして若手のブティジェッジ氏も。この3人は、いずれも黒人層の支持は薄い。
 分厚い票を誇る黒人の支持を得られなければ、民主党候補は、トランプ大統領に勝てない。その黒人層に最も強いのが、早くも脱落気味のバイデン前副大統領なのである。
 民主党大統領候補指名争いは、様々な要因がねじれて、混迷している。
 それをほくそ笑んで見ているのが、トランプ大統領であるのは確かだ。

注 容量制限をオーバーしているため、読者の皆様方にまことに申し訳ありませんが、本日記に写真を掲載できません。
 写真をご覧になりたい方は、お手数ですが、https://plaza.rakuten.co.jp/libpubli2/diary/202002250000/をクリックし、楽天ブログに飛んでいただければ、写真を見ることができます。

昨年の今日の日記:ネパール旅行のため休載

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